パリ五輪柔道男子１００キロ超級金メダルのテディ・リネール（フランス）に敗れたグラム・ツシシビリ（ジョージア）が来年２月までの出場停止処分を受けたと、フランスメディア「ＲＭＣスポーツ」など各メディアが伝えた。
ツシシビリは準々決勝でリネールに一本負け。その直後に覆いかぶさるリネールを足で払いのけると、何やら言葉を交わし、勝者に向けて蹴るようなしぐさを見せた。これにリネールもツシシビリの足をつかんで再びにらみ合うなど、一触即発のムードが漂う中、主審は敗者に反則負けを宣告。同選手は敗者復活戦と混合団体戦に出場できなくなるとともに、反抗的な振る舞いは各方面から非難を浴びた。またリネールの対応にも批判の声が出ていた。
同メディアによると、国際柔道連盟の規律委員会はツシシビリに対して、侮辱などにより来年２月２５日まで６か月の出場停止処分を下したという。同メディアは「規律委員会はこの事件をより深く調査し、この行為の背後にある動機を理解しようとしているため、この罰則はさらに重くなる可能性がある」と指摘していた。