立憲民主党代表選（７日告示、２３日投開票）をめぐって、現職の泉健太代表と当選１回の吉田晴美衆院議員が立候補に必要な推薦人２０人の確保に向けて奔走している。
泉氏は５日、基幹労連大会に出席した後、残り２日に迫った代表選に向け「推薦人についてはですね、今、仲間たちが本当に努力をしてもらっていて、いずれかの時期にみなさまにお伝えできる状況になっていくというふうに考えております」と述べた。
現時点で代表選出馬を正式表明しているのは野田佳彦元首相と枝野幸男前代表の２人。意欲を示していたものの５日に立候補を断念した馬淵澄夫元国土交通相は、泉氏か江田憲司元代表代行への候補一本化を呼びかけることを表明した。
立候補を表明のタイミングを質問された泉氏は「特段いつ頃ということはないですけども、明日（６日）、私、もともと党代表として記者会見がありますので、その時ぐらいにはみなさまにお伝えできるんじゃないかと考えています」と答えていた。
ところが事態は急展開。同党は６日に予定していた泉氏の定例会見の中止を発表したのだ。
「数日前まで泉氏の推薦人は１０人くらいしか集まっていないと言われていました。仮にギリギリ出馬ができたとしても党内の支持が広がるのだろうか…」（永田町関係者）
一方、吉田氏はこの日に菅直人元首相に支援を要請。これに菅氏は代表選推薦人になることを伝えたという。菅氏は党内「国のかたち研究会」代表。メンバーの国会議員は１０人程度だといわれている。
吉田氏は「頼もしいです。１０人全員から支援を受けられるかは未定ですが、自民党総裁選に上川さんや高市さんが立候補するといわれているのに代表選に女性候補者が出ないのはおかしい。あと一歩のところです」と最後まで立候補をあきらめない姿勢を見せた。