６日のＮＨＫ「あさイチ」に、同局の連続テレビ小説「虎に翼」の主人公で判事の寅子を演じている伊藤沙莉がゲスト出演。劇中で戦病死を遂げた夫・優三役の仲野太賀のビデオメッセージに触れて、仲野ら同朝ドラから多数が出演しているフジテレビ系ドラマ「新宿野戦病院」に話が及ぶ一幕があった。
視聴者の感動を呼んだのが、出征する優三と寅子の別れのシーン。優三は無念の死を遂げることになるのだが、仲野はその後も視聴者としてドラマを見続けてきた。寅子には優三のことを「忘れてほしくないけど忘れてほしい」という一筋縄じゃいかない複雑な感情を抱いた。〝再婚〟相手の航一（岡田将生）の登場には「やばい」。それでも、２人のキスシーンには「よかったね」と思った。画面が暗転すると、そこには「泣きながら笑ってる俺が映って」いたという。
この告白に伊藤は「病院行っても忘れないでくれてうれしかったです。ハハハハッ」と笑った。博多大吉が「新宿の方にね」と水を向けると「そう、みんな行っちゃうから」と踏み込んだ。水曜夜の「新宿野戦病院」で仲野は小池栄子とダブル主演中。寅子の父を演じた岡部たかし、一時法律事務所で雇ってくれた雲野役の塚地武雅、大学の学友・梅子の平岩紙、義理の母にあたる百合の余貴美子、さらには「俺たちの轟」の戸塚純貴に至るまで〝トラツバ〟キャストが続々と野戦病院に送り込まれている。
同ドラマで仲野はチャラい美容皮膚科医の享を演じている。「ポルシェ乗ってますからね」と博多華丸が深掘りすると、伊藤も「ポルシェ乗ってて、本当に！」と顔をしかめた。「ギャラ飲みとかしてるから。全然違うじゃない」。華丸が「生まれ変わりですから」、鈴木奈穂子アナウンサーも「今もちゃんと寅子のこと覚えてますから」とフォローし、伊藤は穏やかな笑顔に戻った。