阪神・佐藤輝明内野手（２５）が６日のヤクルト戦（神宮）で相手を突き放すグランドスラムを放った。
４点リードで迎えた６回だった。二死満塁でカウント１―１から、３番手・尾仲の直球を捉えた。打球は高々と舞い上がり、左翼スタンドに突き刺さる１２号満塁弾。ゆっくりとダイヤモンドを１周する虎の主砲に、レフトスタンドを陣取った虎党から大歓声が送られた。試合後は「みんなが繋いでくれたチャンスなので、いいバッティングができましたし、入ってくれてよかったです」と汗をぬぐった。
守備でもチームに流れを呼び込むプレーを連発した。３回先発・ビーズリーのふくらはぎを襲った打球をすかさず捕球し、一塁に送球。打者・西川を見事にアウトとした。さらには、５回に長岡のファウルフライをフェンスギリギリで好捕。「（投手を）しっかり援護できてよかったです」と語った。
５打点の大活躍でチームを９―４の勝利に導いた虎の背番号８。首位・巨人とのゲーム差も２・５に縮まり、「しっかり明日も頑張ります」と言葉に力を込めながら球場を後にした。