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【日本ハム】「上しか目指さない」新庄監督 サヨナラ勝ちで今季最多貯金14、首位と8差に

東スポWEB 2024年9月6日 22時46分

日本ハムは6日、本拠地(エスコン)で行われたオリックス戦に3―2でサヨナラ勝ちを飾った。連勝を「3」に伸ばし、貯金も今季最多の14。3位・ロッテとの差も4・5に広げた。

先発・金村は序盤から走者を許しながらもストライク先行の投球。5回一死から3連打を浴び、先制点を許したが7回を投げ8安打1失点の好投を見せた。

打線は相手先発・カスティーヨの変化球に苦しみ、5回まで僅か2安打と沈黙した。

それでも1点リードされた6回一死二、三塁から淺間の中前2点適時打で逆転。その後、チームは8回に同点に追いつかれたが、9回二死満塁から代打・マルティネスが押し出し四球を奪いサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

試合後の新庄剛志監督(52)は9回のサヨナラ機にマルティネスを代打に送ったことについて「グワチョ(マルティネスの愛称)はタイガースの木浪君ばりの勝負強さがあるからね」と満面の笑み。「(カウント)ノースリーから俺、打てのサイン出したんだけど、グワチョが自分で見逃して余裕の笑みをベンチに送ってきたから。何かしてくれるだろうなと期待していた」と頼りになる助っ人の判断に何度も目を細めた。

また、9回一死から代走の五十幡が緊迫した場面でも二盗に成功したことにも触れ「1番やりたくないもんね、あの役目」と苦笑い。「(盗塁)失敗したら『何しとんねん』ってなるし、成功したら当たり前のような感じだから。でも(本人は)生きがいに感じてますよ。すごく楽しいって言っていたし」と淡々と盗塁を成功させる俊足の好走塁にも賛辞の言葉を忘れなかった。

これでチームは3連勝。3位・ロッテを徐々に引き離しながら首位・ソフトバンクのマジック減らしも阻止し、その差も8ゲームとはいえ縮めつつある。

「(優勝の可能性が)3%ぐらい上がったんじゃない。僕は上しか目指さないんで。下(のチーム)は全く考えてないです。(優勝を争える)盛り上がるところまで行きたいですよね。あとお願いがあるんですけど、今までシーズン戦ってきてみんな『頑張ります』って言ってここまで来たじゃないですか。でも、もう残り試合は少ないから頑張るのは止めようと。楽しもうと。これ、みんな(選手)に言ったから。だからこれからは選手たちが『頑張ります』って言っても『楽しみます』に代えて下さい。勝手に代えてくれていいんで(笑い)」(新庄監督)

最後は報道陣への異例のお願いをしながら劇的勝利の余韻を楽しんでいた。

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