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【酒飲みの新常識】根耳に水!痛風を誘発する激しい運動 短時間で尿酸値が爆上がり

東スポWEB 2024年9月8日 10時9分

痛風(痛風関節炎)。その名の通り、風が吹いても患部の関節が痛い疾患である。原因は尿酸値過多で、発症する98%が男性。体型はちょっとぽっちゃりで、プリン体の多いビール好きがかかる疾患というイメージがある。しかしつい最近、高身長でスリム、そしてマラソンが趣味のワイン好き男性が痛風を発症した。各地のマラソン大会にも出て、体型維持にも気を配っている彼が何故?

実は激しい運動は、一時的に尿酸値を上げてしまうのだ。中でも筋トレのような無酸素運動は、短時間で尿酸値を爆上げしてしまうという。彼の場合、筋トレはしていないが、日に10キロ以上走っているので、それが痛風を誘引したようだ。健康・体型維持のために行っている運動が痛風を引き起こす原因になるなんて、寝耳に水でしかない。

では酒についてはどうかというと、ビールに限ったことではなく、酒は全般的に尿酸値を上げる作用がある。「痛風持ちだから、ビールをガマンして、プリン体のない焼酎を飲んでいる」という方も多いと思うが、ここで知識のアップデートをしておきたい。また酒の飲み過ぎによる脱水は、体内の尿酸値濃度を高めてしまうので、飲んでいる最中から水を飲むよう心がけたい。

女性の場合も「痛風は男性の疾患」と高をくくっていられない。女性ホルモンが潤沢にある若いうちはいいが、年齢とともに女性ホルモンが減っていくと痛風を発症するケースが少なくないそうだ。特に私のような更年期世代は注意したほうがいい。だが最近は食生活の変化や慢性的な運動不足などがともなって、20~30代でも発症するケースが稀にあるというからコワい。

暦の上では秋だが、酷暑がこうも続くと秋の味覚というより、きんきんに冷えたビールとちょっとレアに焼いた焼き鳥のレバーが恋しくなる。酒と食のマッチング的には最高な組み合わせだが、痛風的にはアウト(涙)。痛風は一度発症すると、長い付き合いになるので、運動も酒もほどほどが肝心のようだ。

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