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【Mリーグ】2024―25シーズン16日開幕 竹内元太ドラの見切りプロ麻雀界最速!その真意は?

東スポWEB 2024年9月8日 10時9分

9月16日に開幕する「Mリーグ」2024―25シーズン。注目は全9チームの中で唯一、ドラフト指名を行ったセガサミーフェニックスだ。魚谷侑未、東城りおの電撃退団に伴い、竹内元太と浅井堂岐を指名。本紙では2週にわたり、両者のインタビューをお届けする。まずは最高位戦日本プロ麻雀協会の頂点「最高位」を連覇中の竹内。いったいどんな麻雀を打つのか? ルーキーイヤーの目標、そして対戦してみたい相手とは?

――ドラフト指名された時の心境は?

竹内 名前を呼ばれてうれしかったし、正直ホッとしました。

――Mリーガーを意識したのはいつ頃?

竹内 2022年、所属団体のタイトル「最高位」を獲得した時に初めて意識しました。周りからもMリーグに入れるかも!?みたいな話が出始めたこともあり、新たな目標としてMリーグ入りを目指そうと考えるようになりました。

――近藤誠一監督からはどんな言葉を?

竹内 楽しくやってほしいという言葉をもらいました。

――自身の麻雀をひとことで言うと?

竹内 簡単に言えばドラを切る人って感じです(笑い)。麻雀プロの中で自分からドラを切り出す回数は絶対一番多い。それだけは間違いありません。赤牌は使えるので切らないんですが、手牌が悪い時でも字牌のドラなどいらなかったらすぐに切ることは徹底すると思います。ドラが役牌であっても気にしません。なぜなら鳴かれたら基本的にすぐオリるからです。鳴かせた責任は取りません(笑い)。1巡目から3巡目までの間に切ることが多いので、そこは見てほしいですね。

――ドラの早切り。その意図は?

竹内 対局で心がけていることは相手が嫌がることをやり続けること。なので早々にドラを切って鳴かれたらオリるというのは、他家2人がイラッとすると思うんです。でも切った人が真っすぐ打ってアガり切ると他家2人が喜ぶ。ということは2人が得したことになるわけです。ドラポン後に即オリるとは、3人で損を分け合いましょうということなんです。ポンした相手は満貫確定ですが、赤牌ありのMリーグルールなら満貫はいくらでもできるので、ポンされても全然構わない。もしも鳴かれなければ、他家も合わせて切ってくるので場が軽くなって安いアガリが生まれやすくなります。

――なるほど

竹内 こうした手牌の
見切りの良さは自分のストロングポイントなので、仮に鳴くのはもったいないなという手牌でも、冷静に卓上を見て妥協すべき時は正確に判断することもできます。ドラを重ねてアガることも当然ありますけどね。

――斬新な戦略

竹内 同じ観点で言えば、相手の嫌がることだと言って一発消しをする人は多いと思いますが、嫌な思いをするのは消された1人のみ。他家2人は一発を消してくれてありがとうと喜んでいるだけです。嫌な人が1人でうれしい人が2人。だから点数状況的に一発消しをしなくてもいいケースなら、2人を喜ばせることになるのでやらないほうがいいわけです。

――戦ってみたい選手は?

竹内 萩原聖人さん、瑞原明奈さん、岡田紗佳さんは、これまで同卓したことがないので、戦ってみたいですし、対戦が楽しみです。

――開幕に向けて準備していること

竹内 Mリーグの牌譜(対局記録)ビューアーで、伊達朱里紗さんや瑞原さん、岡田さんら、Mリーグで結果を残している人の牌譜をよく見ています。そして自分が切る牌と異なる牌を切った時、なぜなのかを考えることを繰り返しています。

――ルーキーイヤーの目標は?

竹内 シーズンをプラスポイントで終えることです。そしてシーズン終了後、Mリーグに入ってよかったなと思えるぐらい楽しく過ごすことができればいいかなと思っています。

――ちなみにダジャレ好きで有名だが

竹内 4萬を切る時にスマンと言って切るとか、1索が河に並んだら、ニトリ! サントリー!みたいな感じです(笑い)。なので勝負メシはキットカット。食べるときっと勝てる。理由はそれだけです。甘いものはそんなに好きじゃないんですけどね(笑い)。

――竹内選手にとって麻雀とは?

竹内 楽しいだけですね。ずっとそれだけでやってきたんですが、楽しくやっているほうが、結果として強くなれるんじゃないかと思っているんですよね。

☆たけうち・げんた 1986年3月12日、長野県生まれ。O型。最高位戦日本プロ麻雀協会所属。主な獲得タイトルは第47・48期最高位。第24回BIG1カップ、第7期新輝戦。好きな役はリーチ・ツモ。趣味はダジャレと登山。

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