Infoseek 楽天

【パラ自転車】パリ大会で2連覇の杉浦佳子 事故後に出会った競技は母親に内緒でスタート

東スポWEB 2024年9月8日 12時7分

パリパラリンピックの自転車女子個人ロードレース(C1~3)で2連覇を果たした杉浦佳子(総合メディカル)は、母親に内緒で競技の世界に飛び込んだ。

2016年4月に自転車のロードレース中に転倒し、頭蓋骨などを粉砕骨折。高次脳機能障がいと右半身にまひが残ったものの、17年から日本パラサイクリング連盟の勧めで競技を本格的に始めた。当初は母・良子さんに伝えておらず「成績が出るようになってから『実はやってるよ』と報告があった」と苦笑い。それでも「自分で考えて自分でやろうとしていることだから」と娘の背中を押した。

21年東京パラリンピックでは、ロードタイムトライアルとロードレースで金メダル。50歳での頂点取りは日本勢史上最年長記録だった。今大会前はぜんそくに悩まされ、目標だったトラック種目でのメダルに届かなかった。それでも、最終種目で〝ロードの女王〟らしさを発揮。ロードレース決勝では、1時間38分48秒の1位でフィニッシュし、自身が持つ日本勢最年長V記録を更新した。

先月末には2人目の孫が誕生。「ナイス・グランマ」と親しまれる第一人者が新たな勲章を手にした。

この記事の関連ニュース