全日本プロレスのエース・宮原健斗（３５）が、秋の大一番で復権を狙う。
「王道トーナメント」（１４日、名古屋で開幕）の会見が８日に都内で行われ、出場全１６選手中、ジョエル・レッドマンをのぞく１５選手が出席した。
各選手が決戦に向けて思い思いの決意を述べる中、存在感を示したのが宮原だ。準決勝（２２日、後楽園）の相手に「順当にいけば青柳優馬じゃないかと思っています」と現３冠ヘビー級王者を指名すると、「優勝決定戦戦（２２日、後楽園）の舞台に出てきてほしい人間がいる。安齊勇馬、お前だ！ ３冠戦で敗れた青柳優馬と安齊勇馬を倒し、２２日の舞台で優勝する！」と高らかに宣言した。
今年は５月に当時の王者・安齊、今月１日には地元の福岡で現王者の優馬に挑戦したが、いずれでもベルトには届かなかった。まずは３冠戦の雪辱を果たした上で、トップ戦線に返り咲く。
今年で１１回目を迎えるトーナメントに１１年連続出場となるのは宮原だけ。しかも優勝経験があるのも宮原だけだ。「おそらく歴史上、一番価値のある優勝になるんじゃないですかね。僕の肌感覚だと、優勝するかしないかで、この世界で上がれるか上げれないか、自分が注目されるか、されないかが雲泥の差で変わってくる。必死に優勝を目指してキラキラした舞台に行きたいんで、優勝を狙いにいきたいと思ってます」。３度目の制覇へ視界良好だ。