新日本プロレス8日の後楽園ホール大会で、NJPW WORLD認定TV王者のジェフ・コブ(42)が辻陽太(31)の挑戦を退け、3度目の防衛に成功した。
G1クライマックス公式戦でTV王座戦の試合時間15分以内に敗れてしまった王者にとって、名誉挽回のリベンジマッチ。高い身体能力を誇る両雄の一戦は、一進一退の攻防が続いた。
辻の雪崩式ブレーンバスター、70crossで窮地に陥ったコブだったが、マーロウクラッシュをキャッチしてアスレチックプレックスで反撃。残り2分を切ったところで掟破りのマーロウクラッシュを叩き込む。
さらに掟破りのジーンブラスターを決め、ツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うが、これは丸め込みで切り返される。ジーンブラスターを膝で迎撃してF5000をさく裂させたが、これもカウント2で返されて15分時間切れ引き分けのゴングが鳴らされた。
激闘の末にベルトを守り抜いたコブだったが、試合後のリング上には「ハウス・オブ・トーチャー」の成田蓮が乱入。コブに断頭台を決めると、改造プッシュアップバー攻撃で辻をKOする。
「おい、ジェフよ。G1で俺に負けといて、何がタイトルマッチだ。ふざけんじゃねえぞ! いいかオイ、このベルトを手にしていいのは俺だけなんだ。バーカ!」と挑戦表明した。
何とも後味の悪いリングに残されたコブは「陽太! 誕生日オメデトウ」と挑戦者に祝福の言葉をかけつつ「成田! 潰スゾ!」と絶叫。新たな遺恨が勃発した。