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【巨人】阿部監督が今季2度目の「会見拒否」 異例の対応に秘めた〝本音〟とは

東スポWEB 2024年9月9日 5時12分

セ・リーグ首位の巨人は8日のDeNA戦(東京ドーム)に0―8で惨敗。拙守に投手陣の乱調に加え、打線の決定力不足によって屈辱的なワンサイドゲームを終えると、試合後の阿部慎之助監督(45)は今季2度目となる会見拒否で球場を後にした。異例の対応に秘められた指揮官の〝本音〟とは――。

試合が始まるなり、あっけなく主導権を手放した。先発したのは約5か月ぶりの一軍マウンドとなったメンデスで、まずは相手先頭打者・梶原を三ゴロで打ち取ったかに思われた。ところが、捕球した岡本和が一塁にまさかの悪送球で出塁させると、続く蛯名の打席で今度はメンデスが一塁へのけん制を悪送球…。おまけに四球を与え、一死後からオースティンと牧に連続適時打を浴びた上に2者連続四球だ。

一死しか奪えず2安打3四球4失点(自責点2)の大乱調となった左腕に、阿部監督は問答無用で降板を告げた。打線も計7安打を放ちながら本塁を踏めず、4投手のリレーで零封。1試合の勝敗、ワンプレーの重みが増すシーズン終盤でまるでいいところなく攻守で精彩を欠いた。

阿部監督は試合後の取材に応じることなく、担当広報者が報道陣に向けて「今日の試合後取材はなしでお願いします」と通達。2―8で大敗した8月23日の中日戦(東京ドーム)以来、2度目の〝会見スルー〟となった。自滅とも言える試合展開に、指揮官の虫の居所が悪かったことは間違いない。試合中のベンチでも無表情を貫きながら、何度も深いため息をついていた。

ただ、監督に就任して以来、2度の会見拒否に至った要因は衝動的な感情によるものではなさそうだ。前回の異例対応の後、阿部監督自らポツリとこう漏らしていた。

「怒っていたからとかそういう訳ではなく、本当に話すことがなかっただけなんだよ」

この日の試合もミスの連発で初回から試合を壊し、打線は9度の反撃機会でことごとくつながりを欠いた。前回の拒否理由にならえば〝会見場で話すまでもない試合〟との思いが浮き彫りとなってくる。

唯一の救いは巨人を含め、2位の広島、3位・阪神の上位3チームがそろって敗れ、ゲーム差や順位に変動がなかったこと。残り試合も少なくなってきているだけに、3度目の会見拒否となるような事態は避けたいところだ。

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