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大谷翔平自己新ラッシュだ! 「46―46」達成で見せた〝ユニコーン・ハート〟

東スポWEB 2024年9月9日 11時32分

ドジャースの大谷翔平投手(30)は8日(日本時間9日)に本拠地ロサンゼルスでのガーディアンズ戦に「1番・DH」で先発出場し、5回に2試合ぶりの一発となる46号を放ち、史上初の「46本塁打―46盗塁」を達成した。4打数2安打1打点。46本塁打は自己最多タイで、101打点と162安打はともに自己新だ。前人未到の「50―50」だけではなく、打撃の自己記録を全て更新する勢い。ファン全員が新たな歴史の目撃者だ――。

快音が響き渡った瞬間、気温40度を超える灼熱のドジャー・スタジアムがどよめいた。1―0の5回一死無走者。相手先発の右腕バイビーが2球目に投じた真ん中高めの83・6マイル(約134・5キロ)のチェンジアップにバットを豪快に振り抜いた。角度34度、打球速度116・7マイル(約187・8キロ)のロケット弾は高い軌道で右翼ポールの上を越えて右翼2階席へ飛び込んだ。飛距離450フィート(約137・2メートル)の超特大弾は着弾点が確認できなかったため、審判が長いレビューでチェック。判定は変わらず、大谷もベンチで両腕を上げて喜んだ。

前日の初回に右翼ポール際に放った大飛球がファウルになっているだけに試合後、「昨日もフェアになるんじゃないかと思って切れたので、どうかなと思いましたけど、しっかり残ってくれたので良かったかなと思います」と振り返った。

本塁打王争いを独走する46号は2021年に並ぶ自己最多タイで2位のオズナ(ブレーブス)に9本差と独走態勢。101打点、162安打はともに自己新だ。これで本塁打と打点の2冠に返り咲いた。

3回はフルカウントから内角高めのスライダーを詰まりながら中前へ落とした。二塁に気持ちが向いていたのか、けん制死する場面も。

まさに歴史的な一年だ。21年9月に明かした「もっと楽しいというか、ヒリヒリするような9月を過ごしたかった」との思いが現実となり、メジャー7年目で初めて地区優勝を争う戦いに身を置いている。

史上初の「50本塁打―50盗塁」達成へ残り19試合。現在、52本塁打、52盗塁ペースだ。ケガさえなければ大丈夫だろう。松井秀喜氏が05年に記録した116打点、イチロー氏が01年にマークした56盗塁の日本選手のシーズン最多記録更新も視野に入る。また、韓国出身の秋信守が記録したアジア出身最多の218本塁打にあと1本だ。50本の大台に乗れば、メジャー50度目で、ドジャースでは01年のショーン・グリーンの49本を抜く新記録となる。

今季はプロスポーツ史上最高額の10年7億ドル(約1015億円=合意当時)でドジャースと契約。超大型契約、名門移籍1年目のプレッシャーは大谷といえども感じていただろう。それに加え、3月20日の韓国での開幕戦後に水原一平元通訳の違法賭博問題(その後、銀行詐欺などの罪で起訴)が発覚し、野球に集中するのは難しい環境だった。しかし、そんな影響を感じさせずにキャリアハイのシーズンを送っているのだから、精神面でもまさにユニコーンだ。

残り19試合、大谷のパフォーマンスは全て歴史になる。目を離すことはできない。

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