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DAZNフランス騒動で違法視聴が250万人に 加入者数は目標のわずか10分の1

東スポWEB 2024年9月9日 11時37分

サッカーのフランスリーグで動画配信大手「DAZN」の利用料金が高額すぎるとファンやサポーターが反発して大量の違法視聴が発生している問題で、危機的状況が深刻化している。

フランスではサッカーリーグの放映権を獲得したDAZNが今夏に配信を開始したが、制限なく視聴できるプランが月額39・99ユーロ(約6540円)など利用料金が高額すぎるとしてファンやサポーターの間で不買運動に発展した。

開幕戦では違法視聴者が約100万人に達したなどとフランスメディアが次々と報じ、大きな騒動となっていた。

ロシアなどで人気の通信アプリ「テレグラム」を利用した違法視聴が多くなっているが、新たな手段として動画共有アプリ「TikTok」の利用も急増しているとフランス放送局「RMC」などが指摘している。

さらに違法視聴者が増加の一途を辿っている現状も明らかになった。

フランスの世論調査機関「オドクサ」は「250万人のフランス人が違法にサッカーを視聴(ストリーミング、IPTVなど)している」と最新動向を指摘。「調査対象者の65%が、放送局DAZNの料金が著作権侵害を〝正当化〟する原因になっていると感じている」と分析した。

また地元紙「西フランス」によると「DAZNの加入者数は10万人から15万人となっており、目標の10分の1だ」。DAZNは6か月以内に150万人の加入者を目標にしていると現地メディアは報じているが、フランスメディア「フットメルカート」は「この数字は現段階では理想郷のように見える」と目標には遠く及ばないと指摘している。

違法視聴は少なくなるどころか増加するばかり。このままでは、DAZNのフランス撤退という事態も懸念が高まりそうだ。

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