痛恨の連敗発進だ。大相撲秋場所２日目（９日、東京・両国国技館）、大関復帰を目指す関脇貴景勝（２８＝常盤山）が、幕内王鵬（２４＝大嶽）に完敗を喫した。立ち合いの当たりを押し返されると、その後は防戦一方。最後は王鵬に四つに組み止められて力なく俵を割った。
取組後の貴景勝は「今日はもう終わったので。また準備して、精いっぱいやるだけ。明日は明日なので」と必死に前を向いた。先場所は９度目のカド番で負け越し、大関から２度目の陥落。今場所で１０勝以上を挙げれば大関復帰を果たせるが、その道筋に早くも暗雲が垂れ込めた。
幕内後半の審判長を務めた高田川親方（元関脇安芸乃島）は「一生懸命取っている姿が見える。今、出せる力は出している。土俵に立って戦う気持ちはあると思います。頑張ってもらいたい」とここからの奮起に期待した。