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古舘伊知郎 斎藤知事の〝論法〟は戦略と指摘「船場吉兆のささやき女将のパターン」

東スポWEB 2024年9月10日 11時28分

フリーアナウンサーの古舘伊知郎が9日夜、ユーチューブチャンネル「古舘伊知郎チャンネル」を更新し、パワハラなどの疑惑を内部告発された斎藤元彦兵庫県知事について言及した。

斎藤氏は、6日に開かれた百条委員会で2回目の証人尋問で従来の主張に終始。疑惑告発文書を公益通報として扱わなかった対応については「問題ない」と何度も繰り返した。

斎藤氏の答弁に関して古舘が「一番の問題」と指摘したのは「今後、本物の裁判になった時に、法的責任を取らないで済むように、弁護士と想定問答をやってるように見えるところ」だという。

古舘は、告発文書を公益通報として扱わず懲戒処分にした対応について、斎藤氏の「県としてこれまで、懲戒処分にすることは法的にも問題ないというプロセスでやってきているので手続きに瑕疵(かし)はないと考えている」「県や知事としての対応に問題はなかったと認識している」という発言を取り上げた。

「だって『認識してんだもん』、『問題なかったと思ってるんだもん』っていうことをイケシャアシャアと言いましたね。この辺りは今後、『ウソはついてない』というふうに法的にガッチリガードを固めている瞬間だと私はとらえています」

続いて告発者の元県民局長が亡くなったことを問われた斎藤氏の「大変残念でつらいし、お悔やみを申し上げたい。ただ亡くなったことは、本人にしかその理由は分からないところがある。私としてはこれまでの対応はしっかりやってきたと思う」という発言にも言及。

古舘は「ホントあきれるっていうのは言うまでもないんですけど」としたうえで「亡くなった理由は本人しか分からない…。自分と局長が自死された問題をしっかり切り離そうとした意図がミエミエですよね」。

さらに「終始これで乗り切ろうとしているのは『あの告発文書は誹謗中傷性が非常に高い』の一点張り」と指摘。斎藤氏は「告発を握りつぶそうとしたのでは」と追及されると、「真実相当性がない文書なのでそういった認識はないです」と発言したが、古舘は「『ないんだもん、認識が。ウソにならないですよね? ないんだもん』という解釈ですよ」。

また県の人事課から公益通報を待って処分した方がいいと進言されたことについて、「その認識はあるか?」と聞かれると、斎藤氏は「記憶にないです」と答えたが、古舘は「『記憶にないです』は非常に重要なキーワードですよね」と指摘。「逃げる用意をちゃんとしてるわけですよね。法的に抵触しないように」と話した。

さらに古舘はこの点について「ちゃんと詰めてるんですね。弁護士とね。想像するに。言ってみれば、昔の船場吉兆のささやき女将のパターン、思い出しますね。しっかりと隣でささやかれながら、『分かんない』『記憶にない』を連呼する」と指摘した。

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