9日発表された米カントリーミュージック協会賞(CMAアワード)の候補者リストに、今年3月にアルバム「カウボーイ・カーター」をリリースし、カントリーミュージック界に進出した米歌手ビヨンセ(43)の名前がないことが分かった。
大ヒットとなった「テキサス・ホールデム」や「16キャリッジズ」を含む27曲を収録した同アルバムは、リリースと同時にストリーミング記録を塗り替え、音楽配信サービスSpotifyで今年、24時間で最もストリーミングされたアルバムとなった。
また、Amazon Musicでは女性アーティストによるカントリーアルバムのリリース初日ストリーミング回数最多を記録した。
そんな画期的なアルバム「カウボーイ・カーター」をもってしても、アフリカ系のビヨンセがどの部門にもノミネートされなかったことに、ファンからは〝保守層の白人音楽〟と揶揄(やゆ)されるカントリーミュージック界の閉鎖性を批判する声が上がっている。
CMAの公式サイトによると、同賞の候補者と受賞者は、カントリーミュージック協会を構成する6000人の会員よって決定される。
一方、世界最高峰の音楽賞とされるグラミー賞では、ビヨンセは過去32回受賞し、同賞史上最多受賞アーティストの記録を保持している。