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世界文化賞の建築部門を日本人が受賞 坂茂氏が喜び語る「本当に信じられない」

東スポWEB 2024年9月10日 18時3分

優れた芸術の世界的な創造者たちを顕彰する「第35回 高松宮殿下記念世界文化賞」の受賞者発表会見が10日、都内で行われた。

同賞は、公益財団法人「日本美術協会」前総裁・高松宮殿下の「世界の文化芸術の普及向上に広く寄与したい」という遺志を継ぎ、協会設立100年を記念して創設。今年で35回目を迎えた。

日本美術協会会長の日枝久氏(86)は「35回目という記念すべき回数を迎えることができた。今年も素晴らしい芸術家の皆様を選ぶことができ嬉しく思っております。人類共通の宝というべき芸術文化の一層の発展、振興に努めてまいりたい」とあいさつし、受賞者を発表した。

今回、建築部門で日本人の坂茂氏が受賞。再生紙を原料に実用化した紙菅を用いて難民シェルターを造るなど、建築技術で世界各地の被災者や難民の救済を行ってきたことが評価された。

坂氏は「世界で尊敬する3人の方が過去に受賞されている」と切り出し、指揮者の小澤征爾さん、ファッションデザイナーの三宅一生さん、ドイツの建築家のフライ・オットーさんらの名前を挙げた。その上で「そんな賞をいただけたということは本当に信じられない。残念ながらお三方はもう亡くなられてしまった。僕はそういう方々のように世界のために活動を続けていきたい」と目標を述べた。

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