元日本維新の会代表で、元大阪府知事の松井一郎氏が１０日、ＴＢＳ系「ゴゴスマ―ＧＯ ＧＯ！ Ｓｍｉｌｅ！―」に出演し、パワハラ疑惑などで内部告発された斎藤元彦兵庫県知事について言及した。
３年前の知事選で日本維新の会は斎藤知事を推薦。その際、応援演説も行った松井氏は「本当に残念。僕が（大阪府）知事時代に（斎藤知事が）財政課長として一緒に仕事していた。その時の斎藤さんは、職員としてのスキルが高かったし、パワハラをするような（様子は）みじんも見えなかった」と振り返った。
続けて「兵庫県の知事になって、少し勘違いしてしまったのかな。職員から告発を受けるような状況を作り出した責任はあるわけだから。未熟だったのかなということで、残念ですね。僕は、彼が知事に当選以降は遠くから見守ってました」とした。
９日には維新共同代表の吉村洋文大阪府知事が斎藤知事に直接連絡し、辞職して改めて県民に問うべきと進言したことを明かしたが、斎藤知事は応じなかったという。
これについて松井氏は「斎藤さんは（日本維新の会が）推薦はしましたが、メンバーではありませんから。吉村さんとは上下関係はありません。知事として横に並ぶ関係です。吉村さんとしては県政を動かすためには、もう一度（兵庫県民に）信を問うてもらいたいと、覚悟して挑んでもらいたいという思いだったのでは」と推察。
斎藤知事自身も「県政を進めることがミッション」と言い、兵庫県の職員からも「今の状況では仕事がやりにくくなった」という声も上がっていることから「これは（知事を）辞めて（兵庫県民の）信を問うしか県政は動きませんよ」と提言した。