女子プロレス「スターダム」の「５★ＳＴＡＲ ＧＰ」覇者・舞華が、ワールド王座奪還へまっしぐらだ。
７月３１日調布大会の優勝決定戦を制し、同日に同王座を奪取した中野たむに１４日のエディオンアリーナ大阪第１競技場大会で挑戦する。都内で１０日に行われた調印式では、中野から自身のリーグ戦優勝と中野の同王座戴冠を祝って、ワインで乾杯することを提案された。
素直に応じた舞華だったが、ひと口ワインを飲んだだけで震えていた中野に対し「自分で持ってきたワインなのに、なんちゅう顔して飲んでるの？ 酒雑魚チャンピオン」とあきれた様子を見せた。
中野は昨年４月に同王座を初戴冠するも、Ｖ４戦で左ヒザを負傷。４か月間の欠場を強いられ、同王座を返上した過去がある。しかも今回の５★ＳＴＡＲは全敗。かねて中野の戴冠に疑問を持つ舞華は「いつもお前はビービー泣いて『呪いだ』とか理由つけてさ。そんなお前がこの赤いベルト（ワールド王座）を持ってると、スターダム全体が暗くなると思うんだよね」と挑発した。
ここまで強気に出るのは自信があるからだ。ワールド王者として迎えた今年は、７月２８日札幌大会で刀羅ナツコに同王座を奪われるまで６度の防衛に成功。リーグ戦では史上初の全勝優勝を成し遂げた。
一刻も早く同王座を取り返したい舞華は「５★ＳＴＡＲ全勝優勝した私が、優勝者最短でそのベルトを取り返す。お前は全敗最短保持者になってずっと泣いていたらいいよ。そっちの方が楽でしょ？」と追撃した。
すると中野から「全敗チャンピオン、何が悪い？ 負けることが本当の強さなんじゃないの？ 舞華はもっとどん底の味を知らないといけない」と猛反論され「どっちがここからスターダムを引っ張る真の王者なのか、しっかり決めましょう」とにらまれた。
中野の言葉に余裕の表情を浮かべた舞華は、グラスに残ったワインを一気に飲み干すと「まずい。ごちそうさま」と言い残し去って行った。中野も負けじとワインを流し込んだが、酔っぱらった様子。足元をふらつかせながら会見場を後にした。