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【阪神】森下翔太は連覇への〝確変ヒーロー〟か OBは「何するか分からんビックリ箱」と解説

東スポWEB 2024年9月11日 5時8分

これは〝虎のビックリ箱〟や――。阪神・森下翔太外野手(24)が10日のDeNA戦(甲子園)で攻守にわたる活躍を見せた。セ3位のチームも7―2と快勝し、首位・巨人との2・5ゲーム差をキープするとともに2位・広島には0・5差と肉薄した。

打っては決勝弾に守ってはレーザービーム。猛虎の若武者が随所で躍動した。まずは同点で迎えた5回一死の場面だ。相手先発・東がカウント2ー2から投じた5球目、甘く入ったスライダーを「バットに乗った感覚があった」(森下)と振り返った言葉通り見事に捉えた。打球は浜風にも乗って左翼スタンドに到達。2戦連発となる14号ソロは決勝弾となった。

3点リードで迎えた7回の守備では無死二、三塁のピンチで宮崎の右飛を定位置付近でキャッチ。そのまま勢いをつけて本塁に返球した。ワンバウンドで〝ドンピシャ〟のストライク送球が梅野のミットに収まり、三走・オースティンはタッチアウト。全盛期のイチロー氏をほうふつとさせる補殺で相手に流れを渡さなかった。

昔から優勝に必要な要素として〝確変ヒーロー〟の登場を願う声は多い。ある阪神OBは「今、他球団は森下が一番、怖いんとちゃう? 何するか分からんもん。初球からポップフライ打つかと思ったら、チャンスでドカンもある。ビックリ箱やもん。嫌でしょ。対戦する相手は」と指摘する。

近年であれば、2016年から18年のカープ3連覇で「神ってる」存在だった当時広島の鈴木誠也(カブス)の姿とダブっているようだ。いずれにせよ、今季は前半戦こそ絶不調で二軍も経験した森下だが、気が付いてみれば10日現在は67打点でトップの巨人・岡本和に1差に迫る勢いを見せている。

チームは甲子園7連戦の初戦で快勝。森下はお立ち台で「ホームで7連戦できる強みを出して7連勝したいと思います」と言い放った。この男の言葉、信じていいのかもしれない。

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