巨人は11日の広島戦(マツダ)に9―2で大逆転勝ち。大の苦手としてきた同球場で9回に一挙9点を挙げる猛攻を浴びせ、2連勝でカード勝ち越しを決めた。
8回までの低調ぶりがウソのようだった。相手守護神の栗林から9回先頭の代打・中山、丸の連続四球を皮切りに攻撃をつなげ、無死満塁から吉川の押し出し死球で1点を返すと岡本和が左前へ同点適時打。さらにモンテスが勝ち越しの押し出し四球を選び、門脇、浅野に連続適時打が飛び出し、8者連続出塁で5点を挙げた。栗林をマウンドから引きずり下ろした後も攻撃の手を緩めず、スコアボードに「9」を刻むまさかの展開で試合をものにした。
2位のカープを3ゲーム差に突き放し、この日敗れた3位・阪神も3・5差。衝撃的な展開と驚異的な粘りにG党は歓喜の声を上げ、「X」(旧ツイッター)では瞬く間に「巨人優勝」がトレンド入りした。「巨人優勝だわ、これ」「好き嫌いは置いといて多分これ巨人優勝する気がすごくする。勝ち方が強い」「巨人優勝もらったわ」「巨人優勝と思うほどの勢い」などと次々に投稿されている。
ただ、ペナントレースは17試合を残している。冷静なファンも少なくなく「待て待て」「軽々しく『優勝』とか言うたらあかんって!!」「油断するなよ」といさめる声も上がっている。