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【ルーキー通信簿】中野仁照 7日にデビュー初V…A1初昇格も射程圏「陸の上からダラけずに動く」

東スポWEB 2024年9月12日 11時7分

7日、地元蒲郡のルーキーシリーズでデビュー初V。このルーキーシリーズ終了時点で2025年前期適用勝率は6・99。A1初昇格も見えてきた。

2025年前期の勝率は3・95。2024年後期に5・61と大幅にアップしA2初昇格。さらに一気に勝率を上げてA1まで駆け上がる勢いだ。初Vまでの過程も今年6月の下関で初優出を果たすと20日には桐生で2回目、そして今回の3回目の優出で初Vという〝速攻〟だ。

このスピード感あふれる躍進の要因について「今年の夏場はエンジンがよく動いてくれていますね。去年の夏場はペラを失敗していたんですけど、今年は去年の失敗を踏まえてペラ調整しています。その調整が当たって、暑い時期でもエンジンがしっかり動いてくれていると思います」と調整面の充実を挙げる。

スタート力も2025年前期の級別審査期間に入った5月以降はコンマ12と飛躍的な成長を遂げている。2024年前期はコンマ16、2024年後期はコンマ17だった。「スタートも早くなったと思います。それにスタートは早くなっただけじゃなくて早いと思った瞬間に放れるようになりました。落ち着きが出てきたと思います」と明かす。

同世代の活躍も発奮材料だ。「同年代にはやっぱり負けたくないです。一期下の129期の藤原碧生はもう3回も優勝しているし、負けていられません」とキッパリ。

師匠は橋口真樹。「師匠とはペラの形を報告し合っていますし、僕の走り方も見てくれています。師匠が見てくれていると思うと、やっぱり恥ずかしい走りはできません。気が引き締まります」という。

常に念頭に置いている師匠の言葉がある。

「陸(オカ)での動きも大事だから、陸の上から気を引き締めて仕事しなさい。みんな陸での動きを見てるよ。強くなる上で大切な部分だよ」

この教えをしっかりと守っている。「陸の上からダラけずに動くことを心がけています。今後もペラ調整やエンジン出し、陸から手を休めず仕事し続けます」と誓う。

目標は大舞台での活躍。「いつかSGを取りたいです。そのためにも記念に安定して呼ばれるようにならないと…。記念でいい結果が出せればSGのチャンスも増えるので。記念でいい結果を出せるようになることが、今の大きな目標です」。まずはA1昇格を果たし、記念戦線への挑戦状を手に入れる。

☆なかの・よしてる 2001年10月12日生まれ。愛知支部の128期生。愛知県出身。2021年5月に蒲郡でデビュー。2022年2月の平和島で初勝利。今年6月の下関で初優出。9月に蒲郡で初優勝。通算3優出1V。同期に飛田江己、村上宗太郎、鰐部太空海、小坂風太、米丸乃絵、北村寧々、大久保佑香、神里琴音ら。

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