Infoseek 楽天

今年の「THE W」本命はエルフ!“女芸人マニア”馬鹿よ貴方は・新道竜巳の日本一早い予想

東スポWEB 2024年9月12日 16時2分

“女芸人マニア”として知られているお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳が、これから“馬鹿売れ”しそうな女芸人を紹介するこの連載。今回は、今年も動き出した女芸人№1決定戦「THE W」で、新道が優勝候補筆頭と目する女性コンビを紹介する。“女芸人マニア”が本命に推す根拠とは――。

「THE W」も今年で8回目を迎えます。過去最高の863組がエントリーした昨年は紅しょうがさんが優勝しました。今年は1回戦の動画審査の受け付けが終わり、今月17日から2回戦が始まります。まだ動き出したばかりですが、今年の優勝候補を予想すると…エルフさんじゃないでしょうか。

【プロフィル】
・コンビ名‥エルフ
・立ち位置左‥荒川
・生年月日‥1996年8月30日
・立ち位置右‥はる
・生年月日‥1996年6月16日

最近はバラエティー番組でも活躍しており、昨年は準優勝だった。現在ギャルタレント戦国時代、モデル、芸人、ギャルキャラの芸人が多い中、なぜエルフさんは売れ続けているのか? そこにはエルフさんにしかない唯一無二の理由があります。

実はギャルキャラの場合、テレビ番組ではMCがイジりますが、ユニット内でツッコミが不在なことが多い。ただエルフさんだけは、はるさんというスタンダードなツッコミが存在します。もしMCのようにイジれる人がいなくてもコンビ間だけで笑いを起こしやすくなるんです。

またギャルキャラは個性が強いため、いろんな役を演じるコントをやるのはなかなか難しい。演じる役柄が限定されてしまいがちですが、エルフさんはコントの演技がしっかりできる。ギャルタレントは先輩にかみついていくことが多いですが、荒川さんは反抗的な態度は一切とらずに立ち回ることができる。実はすごく実力派で、現代のギャルタレントの模範と言えるかもしれません。

過去の「THE W」を見ると、決勝はコントで戦った方が有利な傾向があります。決勝では2本ネタをやらなければならないのですが、2本とも漫才で優勝を勝ち取ったケースは過去7回で1組もいない。1本だけ漫才を取り入れて優勝する場合はありますが、2本とも漫才で優勝をしたことはありません。

昨年優勝した紅しょうがさんは普段、漫才をメインに活動していますが、昨年の決勝では2本ともコントで挑み優勝という結果を勝ち取りました。準優勝のエルフさんは、1本目はコントで勝ち上がったのですが、2本目は漫才で挑み、敗退してしまった。もちろんコントをやればいいというものではないですが、エルフさんは漫才だけでなくコントにも定評があるので、有利なのは間違いないでしょう。

また昨今のテレビでの活躍も有利に働くと思います。全く知らない人だと視聴者も笑う用意ができない。もちろん無名の芸人が優勝することもあるのですが、知名度がある芸人は自分のセルフプロデュースもうまい。見せ方、見られ方にたけているので無理なくネタを見せて笑いに持っていきやすいのです。

それから知名度があると、ライブの出る場所に困らないのも有利な材料です。準決勝の会場は例年、東京・新宿のルミネtheよしもとで行われています。ここは席数458席。若手芸人がネタをやる場所を探しても、席数458席の劇場でやれる機会などほとんどありません。50人以下のお客さんの前でネタを磨き、ようやく準決勝に行ったとしてもそこで初めて458人のお客さんにぶつけなければならないのです。

その点エルフさんのように知名度があると、何度も広い会場でネタを披露する機会がある。そのうえルミネtheよしもとは吉本興業の劇場なので、吉本所属のエルフさんは準決勝の会場で何度もネタを披露することができるんです。

さらに言うなら準決勝は夜に行われるので、同じ日の昼や夕方の通常公演でネタをかけた上で準決勝に参加することもできる。「THE W」で披露するネタのリハーサルもバッチリの状態で挑むことができます。

そういった点から、今年はエルフさんの優勝はかなり期待ができると予想します。ただ決勝は魔物がすんでいるといわれるので、僕の予想通りにいくかどうかは全く分かりませんが。

☆しんどう・たつみ 1977年4月15日生まれ、千葉県出身、本名・濱島英治郎。平井“ファラオ”光と組む「馬鹿よ貴方は」として「THE MANZAI」「M―1グランプリ」で決勝進出を果たした実力派。緻密なネタ作りに定評がある一方、女芸人№1決定戦「THE W」では、予選会場に足しげく通い、ほとんどの出場者のネタを見るほどの“女芸人マニア”。

この記事の関連ニュース