元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が１２日、「Ｌｉｖｅ Ｎｅｗｓ イット！」（フジテレビ系）に出演し、この日告示された自民党総裁選（２７日投開票）に立候補した９人とスタジオと対峙し、あいさつ代わりの〝ジャブ〟を連発した。
総裁選がスタートし、民放で行われる討論会では初となった。他の候補者とここが違う」をテーマにフリーで相手を指名する形式で、高市早苗氏が小泉進次郎氏、小林鷹之氏が石破茂氏、林芳正氏が河野太郎氏、小泉氏が上川陽子氏、上川氏が林氏、加藤氏が高市氏、河野氏が石破氏、石破氏が小林氏、茂木敏充氏が高市氏をそれぞれ指名し、石破氏と高市氏が２人から指名を受ける人気ぶりとなった。
それぞれが対立するテーマを選ばなかったことで、腹の探り合いの展開に橋下氏は「激しい議論を避けているなと。序盤で、（これから）激しくなってくると思うが…」と指摘した。
そのうえで、自衛隊対応で高市氏、夫婦別姓に絡んでの皇位継承問題で小泉氏を個別に指名した。「自民党の基本的な考え方を引き継ぎたい」と繰り返した小泉氏に対し、茂木氏が「この問題はずっとかかわってきたので制度的に安定されることは何よりも重要」と割って入って、お株を奪ってみせた。
橋下氏は「これから激しい議論になると思うが、言うだけでなく実行しなければいけない。政策をいろいろやるにしてもやはりカネの問題はしっかりやってほしい。旧文通費の領収書の公開について来月から実行する方はいらっしゃいませんか？」と残り放送時間１５秒でぶっこんだが、挙手はなし。完全に様子見の民放での〝第１ラウンド〟となった。