立憲民主党の代表選（２３日投開票）に立候補した野田佳彦元首相は１２日、国会内で開いた決起集会で、小沢一郎氏と一緒に「頑張ろう」コールを連呼。完全勝利を誓った。
マスコミ各社の世論調査などによると、野田氏は「次期代表に誰がふさわしいか」でほかの３候補を抑え、トップをひた走っている。同集会では会場にあふれんばかりの衆参国会議員や全国の総支部長たちが集まり激励を受けた。
中でも注目を集めたのは民主党政権で激しく対立した小沢氏が会場の最前列の席に座り、野田氏の演説に熱視線を送ったことだ。
野田氏は「小沢先生にご参集していただいていることに感謝を申し上げます。私は上司や地方議員の方々に〝電話作戦〟をやっていました。そうしたら『昨日、小沢先生から電話をもらった』という方たちが複数いた。本当に献身的にお支えしていただいております。恩讐を越えて政権を取りにいく執念で（代表選に）表明できました」と感謝を告げると、小沢氏のもとに駆け寄りガッチリ握手を交わした。
同集会の最後は壇上で小沢氏と並んで「頑張ろう」コールを３回連呼して再び握手。一方の小沢氏は報道陣の取材には応じず、笑顔で会場をあとにした。