巨人のエースが大一番でほえた。戸郷は12日の広島戦(マツダ)で6回116球を投げ5安打無失点の好投で11勝目をマーク。巨人は5―0と完封勝利し〝鬼門〟で3連勝を飾った。
普段はクールな右腕が雄たけびを上げた。3点リードの6回一死満塁で堂林を三振。二死満塁から〝Gキラー〟末包を6球全球フォークで空振り三振に仕留めるとマウンドで叫んだ。この試合の大事さは誰よりも分かっていた。
戸郷は「あのピンチで抑えられたのもそうですし、ちょっとピンチ作っちゃたんで、『申し訳ないな』と思いながら…。でも、すごいいいピッチングができたので良かったなと思います」と言葉を紡いだ。
阿部監督も「本当にあそこの回(6回)、1点でも取られていたら全然流れが変わっていたと思う。そこを抑えてくれて、とてもナイスピッチングだったと思います」と称賛した。
ヒーローインタビューで背番号20は「素直にうれしい。菅野さんとグリフィンがつないできたバトンをしっかり受け継げてよかった」と満面の笑みを浮かべた。