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47号&48盗塁の大谷翔平 ポストシーズンはクローザー起用すべき LAタイムズ緊急提言

東スポWEB 2024年9月13日 12時2分

ドジャースの大谷翔平投手(30)は11日(日本時間12日)の本拠地ロサンゼルスのカブス戦で自己最多の47号を放ち、48盗塁目を決めた。前人未到の「50―50」がカウントダウンに突入するなか、地元紙ロサンゼルス・タイムズは12日(同13日)にポストシーズンでの救援登板、守護神起用を進言した。投手復帰は来季の予定で基本的にはありえないのだが、同紙の主張は説得力十分だ――。

大谷は初回先頭でシーズン自己最多の47号を放った。ほぼ真ん中のスライダーを完璧に捉えると角度19度、打球速度118・1マイル(約190キロ)の光速ライナーは低弾道で右中間席に着弾。史上初の「47―47」を達成すると同時に、メジャー通算218号は韓国出身の秋信守の持つアジア出身選手最多に並んだ。2回には48盗塁目の二盗に成功した。

「50―50」達成ムードに盛り上がる中、ロサンゼルス・タイムズ紙は「プレーオフで大谷翔平がブルペンから投球? なぜダメなのか?」と題して、大谷がプレーオフでリリーフ陣の救世主になるべきだと力説した。
ドジャースは、昨年に続き、今季も投手陣の故障が相次ぎ、先発、中継ぎとともに不安を抱える。特に守護神は日替わり状態だ。

「ドジャースが2020年のワールドシリーズで優勝した時、最も異例のシナリオで救われた」とし、レイズとの第6戦で先発陣の一角を担っていた左腕ウリアスが7回二死から登板し、打者7人を完璧に抑えたことを紹介。「今年の10月に同じような状況に陥った時に、同様の策を講じる勇気を持つべき」と断言。「今年の救世主は大谷翔平。これは起こり得る。これはハリウッドであり、これが大谷なのだから本当に起こったらどんなに素晴らしいことだろう?」と訴えた。

球団は今季中の登板は否定してきた。しかし、記事を執筆したビル・プラシュキー記者は「(大谷の)リハビリはまもなく終了するはずで、ちょうどチームがシリーズを勝ち取るか優勝するために3アウトが必要なイニングに直面する頃になる」と主張。

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第7戦の9回、フィリーズのシュワーバー、ターナー、ハーパーを倒すことができ、ワールドシリーズ第7戦の9回、ヤンキースのソトとジャッジをにらみつけることができるのは「大谷」だという。

9月末には打者相手の実戦形式の投球を再開する予定の大谷を「先発投手として準備する機会は足りないが、大きな挫折がない限り、彼は10月に身体的に時折、スリーアウトを記録できる位置で迎えるはずだ」と期待。昨年3月のWBC決勝の9回二死でマイク・トラウトから空振り三振を奪ったことを例に挙げ、「彼が身体的に大丈夫で、すでに(リリーフ登板の)成功例もあるわけだし、彼がいかに優勝したいかを考慮すると、彼もやりたいだろうから、彼にやらせてみたらどうか?」と、プレーオフでの守護神起用を提案した。「彼ならドジャースを優勝パレードまで導ける」という。

この提案にロバーツ監督は「映画や本のシナリオなら、ちゅうちょすることなく彼がリハビリ復帰して最後の投球を投げさせるが、現実は1年以上レバレッジのある投球を投げていないため、ケガのリスクを負うほどの価値はない」と否定。フリードマン編成部長は「この話題は我々にとってまったく関心のないこと。彼はまだリハビリ途中だ」と一掃したという。

同紙は最後、「野球のユニコーンをリリーフ登板させないという意見には、全てこの言葉で反論できる。『彼は大谷翔平なんだ!』。何でもできる大谷なら、プレーオフでのリリーフ登板もできるのだ」と締めくくった。現実的に難しいが、大谷なら…の期待はある。

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