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【Challenge! 新人競輪選手紹介】普久原美海「好きなことを仕事にできるのっていいなと」

東スポWEB 2024年9月13日 14時12分

7月に本デビューした125、126期生にスポットを当てる「Challenge! 新人競輪選手紹介」。今回は自転車の名門・作新学院からガールズケイリンに飛び込んだ普久原美海(19=栃木)に注目した。

普久原の父、奨さんは沖縄出身のロードで名を馳せた元プロ自転車競技選手。ゆえに幼少期から自転車に触れる機会があり、ガールズケイリンの道を進んだのは必然だった。

「父が自転車屋さんなんです。小さいころは自転車に乗りたくなかったけど、高校で自転車部に入ったら部活が楽しくなって。それに、好きなことを仕事にできるのっていいなと思ったんです」

ポテンシャルの高さを発揮して競輪選手養成所には一発で合格した。1年間訓練を積み順調だったが、卒業後の5月函館ルーキーシリーズの2日目に、大量落車に巻き込まれてしまった。「両腕と肩、右足と顔を打撲しました。とくに右足が痛くて1週間ぐらい曲げられませんでした」と思わぬ受難に戸惑うばかりだった。

幸いにも大きなケガには至らずフレームも無事だったため7月の本デビューには間に合った。しかし、走るたびに落車の恐怖が頭をよぎり、いつも通りの感覚でレースに挑めなくなってしまった。

「普段通り練習ができるようになったのは良かったですけど、レースで並走するのが怖いんです。動きがあるとヒヤッとして遅れてしまったり…」

ガールズケイリンは国際ルールに則っており〝ヨコの動き〟という概念はない。この前提の上でも並走シーンは多く見られ、多くは緊迫したものとなる。それは、その位置を守らねば勝負圏にいられなくなるなど、ここぞという場面で起こることが多いからだ。

したがってガールズケイリンに身を置く以上、並走に慣れることは〝必須科目〟といえる。本人も痛く自覚しており、克服するために策を講じている。

「レース慣れするために追加を受けたりと、一本でも多く走って力を付けて、恐怖感を取り除いていきたいと思っています。師匠(阿久津修や開催中の先輩たちからは『慣れるから大丈夫』と言ってもらっているし頑張らないと」

Q&A
――趣味は

普久原 空を眺めたり、お月さんがきれいだなとか、ゆっくりするのが好きです。

――名前の由来は

普久原 美しい海のような綺麗な心をもった大人になってほしい、と聞きました。 さすが沖縄? いや、出身は沖縄ではないんですよ。

――出身地は

普久原 茨城で生まれて沖縄に行きました。そのあと茨城に戻って埼玉に移り今は栃木です。周りから聞かれたら「栃木出身」と答えるようにしています(笑い)。

――自身の性格を表すと

普久原 周りからはボーっとしているとか、おっとり系って言われますけど、自分としてはそんな感じがしなくて。行動がゆっくりだからですかね。

――仲のいい同期は

普久原(三沢)あゆみ、(浜田)芽生ちゃん、コバ(小林諒)ですね。あゆみとコバは同学年で今も連絡を取り合っています。

――養成所時代の楽しかった思い出は

普久原 バレンタインのころ、芽生ちゃんにチョコをあげようと思って。そのまま渡すよりも手を加えたかったから、買ったチョコを一回溶かしてクッキーにかけたんです。でも部屋に冷蔵庫がないから固まらなくて、結局、外に出して固めました。冬で良かったです(笑い)。

☆ふくはら・みなみ 2004年12月13日生まれ。プロ自転車競技選手だった父の影響を受けガールズケイリンの道を歩みだした。7月函館で本デビューを果たし日々、経験を積んでいる。

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