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自民党総裁選 立候補者多過ぎ問題に直面 一巡するのに20分のマラソンレース

東スポWEB 2024年9月13日 16時7分

自民党総裁選(27日投開票)の2日目となった13日、党本部で共同記者会見が開かれた。過去最多となる9人が立候補したことで、各会見や討論会、テレビ出演で時間が足りない問題が出てきている。

前日告示された総裁選には高市早苗経済安保相、小林鷹之元経済安保相、林芳正官房長官、小泉進次郎元環境相、上川陽子外相、加藤勝信元官房長官、河野太郎デジタル相、石破茂元幹事長、茂木敏充幹事長の9人が立候補した。この日の共同記者会見では質問に対し、序盤は1人2分、幹事社以外からは90秒の持ち時間で答える形式が取られた。

一つの質問で、一巡するのに約20分を要するとあって、1人が回答している間に他の候補者は資料を読みあさったり、耳を傾けたり、目を閉じたりとさまざま。裏金問題への対応ではほとんどの候補者が第三者を入れた厳正な処分を既に行い、再発防止策に努める旨で横並びとなって、「高市候補、小林候補と大筋同じでございます」(小泉氏)、「これまでの皆さんと一緒」(加藤氏)とほぼ差はなかった。

また回答順は質問ごとに一人ずつずれていく方式で、野球と同じ9人のことから林氏は「3回の表で3番バッターが一番に回った」とイニングに例えて、笑わせる場面もあった。

結局、1時間45分の枠で、質問は7問となった。前日に「Live News イット!」(フジテレビ系)に出演した際には、宮司愛海メインキャスターが時間が限られている中での立候補者が多過ぎることで、議論が深まるかの懸念も示していた。

党では全国8か所での演説会、党青年局・女性局主催の演説会、終盤には政策討論会を3日連続で開くほか、テレビ局への出演もほぼ毎日行うことで対応したい考え。単純に回答時間を短くすればいいわけでもなく、多過ぎ問題の解決は難しそうだ。

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