パリ五輪フェンシング・フルーレ団体金メダリストの飯村一輝（２０）が１３日のオリックス―ソフトバンク戦（京セラ）の特別始球式に登場した。金メダルにちなんで背番号「１」でマウンドに上がると、ワインドアップから山なりのストライク投球。両手を上げて大歓声にこたえた。
「緊張してたけど、なんとかうまく投げられた。（ドームの）高さだったり、丸くなってる感じがグラン・パレ（試合会場）に似ていて試合を思い出した。結構、同じレベルで緊張しました。フェンシングはマスクを被っているので顔と名前が一致してもらえない競技なんですけど、こうやってちょっとでもフェンシングが普及してくれればと思う。投げられるんだぞ、というのを見せられてよかった」と笑顔を見せた。
京都出身で幼少期にオリックス―阪神の試合を見たことがあり、今もオリックスを応援している。「リフレッシュする時間に他競技を応援するのは大好き。やっぱり一発勝負。フェンシングはデュースがないスポーツなんで、１本を勝ち取る、１本を決めきるのが大事で、共通性がある。（今日は）そこを決めきれたことは大きな自信になりました」と満足そうな表情だった。