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【巨人】阿部監督 サバイバルVへ吉と出るか 山崎伊織の二軍降格で直面する〝二重苦〟

東スポWEB 2024年9月14日 5時8分

シーズン佳境に、大きな決断を下した。セ首位の巨人が13日のヤクルト戦(神宮)で2―7と大敗。阿部慎之助監督(45)は3回途中4失点KOで6敗目を喫した先発・山崎伊織投手(25)の登録抹消を明言した。

不本意な投球内容だった。今季10勝目をかけて先発マウンドに上がった山崎伊だったが、初回から一死一、二塁と早々にピンチを招くと、村上にバックスクリーンへ先制の特大3ランを被弾した。その後もピリッとせず、2回こそ得点圏まで走者を進めながら無失点で切り抜けたものの、3回には二死二塁から山田に適時打を浴びてさらに1失点。続く松本にも長打を許して二死二、三塁としたところで指揮官から交代を告げられ、今季自己最短KOとなった。

山崎伊は「初回に3点取られて粘れなかった。もう1回頑張ります」と猛省。一方、阿部監督は「ピリッとしないから抹消する」と右腕に二軍再調整を命じた。

リーグ優勝の現実味が増す中、阿部巨人に飛び込んできた新たな難題。そもそも今季は先発ローテの6番手が定まらず、その穴埋めが最重要課題となっていた。これに加えて開幕からローテを守り続けた山崎伊が離脱すれば覚悟の上とはいえ、チームは「二重苦」に直面することになる。

阿部監督は右腕について「多分、投げてあと1回だろうから、そこで万全にしてもらって。ちゃんとリフレッシュして体調整えて戻ってきてくれれば」と最短復帰を示唆したが、台所事情が苦しくなることに何ら変わりはない。

8日のDeNA戦(東京ドーム)では当初、先発ローテの6番手候補と目されていたメンデスが、初回で一死しか奪えず4失点KO。振り返れば杉内コーチが当日の試合後、登板間隔のテコ入れも含めた〝ローテ再編〟に関して問われ「相手チームとの相性もあるので…」と難色を示す一幕もあったが…。

いずれにせよ、この日の黒星で連勝は3でストップ。今季初のマジック点灯もお預けとなった。4年ぶりのVへ阿部巨人は、まだいくつかのハードルを乗り越えなければならないようだ。

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