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大谷翔平 50号記念ボール狂騒 「手にすれば人生変わる」「住宅頭金が空から降ってくる」

東スポWEB 2024年9月14日 11時12分

ドジャースの大谷翔平投手(30)は13日(日本時間14日)の敵地アトランタでのブレーブス戦に「1番・DH」で先発出場した。試合前の時点で47本塁打、48盗塁をマークしており、前人未到の「50本塁打―50盗塁」達成に向け、“いつするか”とカウントダウン状態だ。そんな中、ファンらも歴史的偉業のお宝ボールを巡って異常過熱。13日からの4連戦の舞台となるトゥルーイスト・パークの右翼の壁側の席は数百ドルに高騰しているという。客席に飛び込んだボールを巡り、大惨事が心配されている。

史上初の「50―50」達成に向け、米メディアは大盛り上がりだ。米全国紙USAトゥデーでは13日から「大谷翔平:50―50トラッカー」を開始、世界的なニュースネットワーク「CNN」も大谷が本塁打や盗塁を重ねるたびに「歴史的な50―50に近づいている」と報じている。

そんな中、米「ヤフー!スポーツ」は13日に「大谷翔平の50本目のホームランボールを手に入れることができたファンは、人生が変わるかもしれない」と題して、お宝ボールを巡る過熱ぶりを報じた。

同サイトは専門家の意見を紹介。サザビーズの現代収集品部門責任者、ブラーム・ワクター氏が「オークションで20万ドル(約2820万円)以上の値がつく可能性がある」、ヘリテージ・オークションズのスポーツ収集品部門ディレクター、クリス・アイビー氏が、「ボールの価値を控えめに見積もっても10万ドル(約1410万円)以上で、おそらくその数倍、その数字を一気に上回ると予想している」との見解だという。

2022年にアルバート・プホルス(カージナルス)の700号の記念ボールが36万ドル(約5100万円)、ヤンキースのアーロン・ジャッジの歴史的な62号が1500万ドル(約2億1100万円)で落札された例を紹介し、その数字を大きく上回ることが予想されることなどを伝えた。

当然、ファンらも一獲千金を狙っている。大谷の218本塁打の多くが、右翼から中堅へ飛ぶため、13日からドジャース4連戦が行われるブレーブスの本拠地トゥルーイスト・パークの右翼から中堅にかけての席は争奪戦になり、二次チケット販売するサイトなどで右翼の壁際の席が数百ドルまでに高騰しているという。

そうなると大混乱が心配される。22年9月20日にジャッジがヤンキー・スタジアムの左翼席に放った60号を巡って、地面に落ちたボールをすくい上げようと大勢の大人が群がり収拾がつかない状態になった。01年10月7日のバリー・ボンズの73号の記念ボールは拾って持ち帰ったパトリック・ハヤシ氏を、最初にキャッチしたと主張するパトリック・ポポフ氏が提訴して裁判に発展している。2人の共有財産となったが、100万ドル(約1億4100万円)以上と見積もられたボールは03年に45万ドル(約6300万円)で売却された。

同サイトは「幸運な野球ファンにとって、ロサンゼルス・ドジャースの試合の外野席チケットを購入することは、人生を変えるような買い物になるかもしれない。もちろん市場次第だが、住宅の頭金に相当する金額が、空から降ってくるかもしれないのだ」と伝えている。

「50―50」は本塁打と盗塁、どちらを先に達成しても50号のホームランボールの価値は変わらないという。ちなみにジャッジの60号を手にした大学生のマイケル・ケスラーさんはジャッジに返却。記念写真に納まり、サイン入りのバットとボールを手にした。歴史的なボールは大谷のもとに戻ってくるのか。価値だけではなくその行方も気になるところだ。

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