パリ五輪のフェンシング女子フルーレ団体で銅メダルを獲得した宮脇花綸(27=三菱電機)は、早くも4年後のロサンゼルス五輪に照準を定めている。
フェンシングの日本女子勢で初めて五輪の表彰台に立った宮脇だが「金メダリストたちを目の当たりにして『悔しいな』とか『ちょっと壁があったな』とか『もっとこうするべきだったな』という悔しい気持ちがあった。表彰式の時から『4年後、頑張ろう』とすぐ思っていた」。9月から本格的に練習を再開。パリ五輪後初の実戦となった14日の全日本選手権(静岡・沼津市総合体育館)は準々決勝で岩本鈴菜(日大)に9―15で敗れるも「思ったよりも動けている感覚はあるので、来シーズンへポジティブな試合になったと思う」と前向きに振り返った。
パリ五輪後はバラエティー番組に20本以上出演。それでも「スケジューリングは大変だけど、意外と練習は1回もパスせずにできている」と才女らしく両立。秋以降に控える海外での試合に向けて「五輪メダリストになったので、それに値する実力はあると思っている。今回は負けてしまったが、いい感覚は1か月休んでもなくなってしまうものではないと思っている。自信を持ったままブラッシュアップしていきたい」と展望を語った。
視線の先にある最大の目標はロサンゼルス五輪。「パリ五輪を見てチャンピオンになるための壁を感じたので、その部分も残りの4年間でやっていきたい」。銅メダルに満足せず、次こそは金メダルを手にしてみせる。