自民党総裁選の候補者らが14日、都内の日本記者クラブで候補者討論会に出席した。早期解散を巡って小泉進次郎元環境相が熱くなった。
小泉氏は出馬表明会見で「できるだけ早期に衆議院を解散し、中長期の改革プランについて国民の信を問う」と語っていた。こうした発言を受けて、永田町では衆院選が最短で10月15日公示、同27日投開票で行われるとの観測も浮上した。
読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は小泉氏に対して、「早期解散と言うが、何を基準に国民は選んだらいいのか。与野党の論戦があってからでもいいではないか」と、予算委員会を開いてからの解散を提案。小泉氏は「橋本さんのようなベテランの方なら分かって聞いていると思うが、(解散が)何月何日とは言わないですよね」と答えた。
続けて、「まるで私が(9月)27日に総裁選が終わったその日に解散するかのような印象で一部の方々は言っているかもしれませんが、それはできないんです。なぜなら首班指名を受けないといけない」と言うと、さすがに橋本氏から「そんなこと分かっていますよ」と言い返されていた。
早期に解散されると国民が選ぶ基準がないとの指摘には「史上最長の総裁選ですよ」と、総裁選での訴えで判断してほしいと要望。橋本氏は「(総裁選中は)みんないいことしか言わないですよ。それを比較せよってどうするんですか。総理大臣になって何をするかってことをやるわけですから。総裁選とは違いますよ」と反論した。
熱を帯びる小泉氏は「われわれ全員、総理大臣になったら何をするかを話しているんですよ」と、総裁選での主張で衆院選でも選んでほしいと力を込めた。
こうしたやり取りの受け止めを聞かれた石破茂元幹事長は「国民の判断は厳粛に受けないといけない。国民の判断の材料を提供するのは政府の責任、新しい総理の責任」と見解を披露。「本会議は一方通行。問われたことに答えるだけ。本当のやり取りは予算委員会だと思っている」と予算委員会の開催を訴えた。
ここでタイムアップとなったが、解散のタイミングも争点となりそうだ。