阪神は１４日の広島戦（甲子園）に４―３で逆転サヨナラ勝ち。中野拓夢内野手（２８）が殊勲打を放ち、試合を決めた。
３―３の同点で迎えた９回。二死一、三塁の好機で打席が回ると、４番手・黒原相手にカウント１―１から１４４キロのカットボールを中前に運び、サヨナラ適時打となった。
両手を突き上げながら一塁を駆け抜け、森下と抱き合いながら喜びを爆発。ナインからも手荒い祝福を受け、気温３０度を超える中で声援を送り続けた虎党も歓喜に沸いた。「絶対に自分が決めるという気持ちだったので、いい結果になりました。チームが勢いに乗れる勝ち方ができたので、明日につながると思います」と笑顔で汗をぬぐった。
８月は打率１割５分４厘と不調にあえいだが、９月はここまで打率３割３分３厘と好調をキープ。「打てない打席がずっと続いて。チームを引っ張る立場として苦しいことでしたけど、チームが勢いに乗る中で、自分も調子が徐々に上がってきてるので、いい１本が出たと思います」とうなずいた。
この日の白星で〝勝負の９月〟を８勝３敗とした岡田虎。球団初の連覇を目指す中で、首位・巨人にしっかりと食らいついた。