ノア１４日の後楽園大会で、征矢学（３９）が佐々木憂流迦（３４）を破りＧＨＣナショナル王座奪取に成功した。
試合は序盤から佐々木のテクニックと征矢のパワーが正面衝突する熱戦となった。鋭い蹴りや関節技を繰り出す佐々木に対し、征矢はチョップ、頭突き、そしてラリアートにタックルと肉体を活かしたド迫力の攻撃で応戦。終盤にはスリーパーで捕獲されたがそのまま抱え上げてデスバレーボムで叩きつけると、ラリアート、ジャンピングＤＤＴとつないで歓喜の３カウントを奪った。
会場に割れんばかりの征矢コールが響く中、マイクを持つと「ＧＨＣナショナルベルト取ったぞ！」と絶叫だ。２０２０年４月からの本格参戦以来初めてのシングル王座奪取に「ノアに来て５年目、ようやくベルトを巻くことができました。諦めず高みを目指してやってきたことがようやく報われたと思っています」と男泣き。さらに「ここにベルトがあるんだ。王者らしい振る舞いをしないとな…」とすると、今年の「Ｎ―１ ＶＩＣＴＯＲＹ」を途中で負傷欠場し、対戦がかなわなかったイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.をＶ１戦の相手に指名した。
登場したワグナーに対戦を受諾され握手を交わすと「俺の〝逆指名〟、受けてくれてありがとう。情熱的な、熱い熱い熱い試合をするぞ！ 俺はＧＨＣナショナル王者だ。情熱を、情熱を、情熱を、リングにたたきつけるぞ！」とこれ以上ないほど情熱的に叫んだ。