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【中日】星野監督が課した驚きの罰金刑「朝食を抜いたら…」 竜ナインも〝反撃作戦〟で対抗

東スポWEB 2024年9月15日 6時12分

中日の仁村徹編成統括(62)が星野監督時代の〝罰金事情〟について明かした。門限破りをはじめ悪球打ちや朝食抜き、キャンプ初日のコンディション不良など、多岐にわたって罰金ルールが適用されていたという。だが、選手たちも負けてはいない。星野監督から罰金を取り戻そうとした驚きの作戦に、ドラゴンズ応援大使を務めるSKE48の熊崎晴香(27)もビックリだ。

【仁村編成統括&SKE48熊崎晴香対談(2)】

熊崎 星野監督時代は罰金も厳しかったと聞きましたが、本当ですか?

仁村 ありましたね。例えば明らかなクソボールを振ったら罰金が取られました。選球眼を良くするためにということを考えて、チームとしてこうしようとやるんですよね。でも、僕らの中には反発する気持ちもありました。「(クソボールでも)打てば何も言われないだろう」というね。でも、教える方としたらやっぱりボール球を打つとヒットになる確率が少なくなるから、なるべくストライクゾーンを打てるように、試合でもそうしなさいっていう教えですよね。

熊崎 他にはどんなことで罰金を取られたんですか?

仁村 遠征先ではコーヒーを1杯飲むだけでもいいから、朝食を取らないといけないという決まりがあったんです。午前10時だったかな? それまで朝食会場に来なかった選手には罰金。ホテルの従業員が選手名鑑を持ってチェックしているんです。それで朝食会場に行ってないと試合前の練習中にコーチが来て「朝飯食べてないだろ。○○万円持ってこい!」ってなってました。あと遠征先では門限があってね。あの当時は(門限が)午前1時だったんだけど、バブル全盛期で夜中になるとタクシーが拾えない。昔は携帯もないしね。時間までに帰ってくるのは大変でしたね。

熊崎 バントを失敗したら、試合が終わった後に特訓したという話も聞きました。

仁村 バント失敗もそうですし、悪送球をしてもね。ナイターが終わった後、ライトがこうこうと照らされた中でバントや、送球の練習をずっとやらされる選手もいましたね。

熊崎 仁村さんも罰金を取られたことはあるんですか?

仁村 キャンプ初日にはしっかりと体調を整えてこなくてはいけなかったんだけど、自主トレ中にケガをしてしまってね。僕を含めて5人の選手が別メニュースタートになって全員、罰金を取られました。あとキャンプ初日に寝坊した選手が2人いて、それは数十万円。僕はキャプテンだったので、7人分の罰金を集めて星野監督のところへ持っていったんです。総額は数百万円でした。

熊崎 ええっ!? 数百万円! す、すご過ぎます!

仁村 でも、試合で活躍すれば、罰金を上回る金額の監督賞が出ていた。それに傑作だったのは、星野監督から罰金を取り戻そうとしてた選手もいたんです。

熊崎 どうやって取り戻すんですか?

仁村 ある先輩選手たちは早川さん(当時の監督付広報)に「今日、監督はどこにご飯食べに行きます? その後はどこに行くんですか?」とリサーチするんです。そして監督が食事する予定のお店で待っているんですよ。監督も同じ店に選手がいたら、その選手の分も払いますよね。「ごちそうさまです!」とお礼を言った後、先回りして次のお店でもまた待っている。「何や、お前らまたおるのか!」と監督もビックリするわけです。そして、そこでも星野監督がまた選手の分を支払う。

熊崎 それって星野監督も選手が罰金を取り戻そうとしているって分かりますよね。

仁村 分かります。そのへんの要領はすごいですよ。みんなやられたらやり返す(笑い)。

熊崎 何だかお話を聞いていると、星野監督と選手の皆さんってすごく仲が良かったんじゃないですか?

仁村 そういう時はまとまりますよね。遊びと試合になると、団結力はあったしね。その他の時はもうバラバラですけど。面白い時代だった。ある意味、みんなプロでしたね。

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