女子プロレス「スターダム」のＩＷＧＰ女子王者・岩谷麻優（３１）が、米ＡＥＷマット初上陸を見据えた。
１４日の大阪大会では羽南と組み、ＡＺＭ＆天咲光由と激突。羽南が勝利すると、大型ビジョンに現れた前ＡＥＷ世界女子王者の〝タイムレス〟トニー・ストーム（２８）から「日本でやらなければならないことがある」とＩＷＧＰ女子王座への挑戦を表明された。
岩谷も快諾し１０月５日の愛知・ドルフィンズアリーナ大会でＶ７戦を行うことが決定的になった。取材に応じた岩谷は「トニーの頭の中に岩谷麻優の存在がいたことがうれしかった。トニーに勝って、世界中にこのベルトの真の王者は私だと証明します」と興奮気味に語った。
２０１７年９月２４日の名古屋大会、当時ワールド王者だった岩谷はトニーとの防衛戦で試合中に左ヒジを脱臼。レフェリーストップで敗れ王座から陥落した。復帰後の１８年４月に王者トニーに挑戦したが、王座奪還はかなわなかった経緯がある。「あの時の悔しさは一生忘れることはない。でも今の私は当時と全然違う。あの時のトラウマを払拭します」と闘志を燃やす。
実は、かねて米国で活躍するトニーを気にかけていたという。「最近の白川未奈やマライア（・メイ）との試合は見てましたよ。スーパースターって感じで遠い存在になったなって」と敬意を表しつつも「でも、同じ土俵に立つなら、私の方がスーパースターだってツラでやってやりますよ」と強気の姿勢は崩さない。
ただしトニーが映像の中で口にした「岩谷麻優は女子プロレスのアイコンかもしれないけど、私の足元に及ばない」という言葉だけは引っかかった様子。「じゃあ麻優はミジンコじゃん…。試合に勝って、自分が『私の足元にも及ばねえわ』ってトニーに言ってやりたい」と言葉に力を込めた。
トニーを退ければ、今後はＡＥＷマットでの防衛戦開催の可能性も出てくる。「トニーを倒したら誰がいるんですかね…。今の王者はマライアか…楽しみが増えますね。ここからどうなっていくかはわからない。その道を自分から切り開いていきたいと思います」。スターダムのアイコンが世界に名をとどろかす。