【コンビニぺこ活！】今月もフード業界の重鎮Ｘ氏が、コンビニ各社の新商品をチェックします。史上最も暑かった夏を越えて、食欲が低下しているみんなの胃袋を元気にしてくれる商品は見つかるかな！？ （評価は１０点満点）
【ファミリーマート】
【「【絶品おむすび】ごちむすび 一本釣（Ｒ）近海まぐろのツナ」（税込み２４０円）】
みなさんご存じ、笠原将弘氏の日本料理店「賛否両論」が監修するおにぎりだ。ごはんはおにぎりらしい塩加減で、ムッチリ食感でおいしい。ツナはシンプルなおかかっぽい味でクリームチーズと相まって旨みとコクのある複雑な味に仕上がっている。さらにそこへいぶりがっこのスモーキーな香りと甘さが混ざり、香ばしくリッチな味わいになっている。
おにぎりにクリームチーズは他でも人気になっているが、実はクリームチーズは特徴のある食材と合わせれば、おにぎりの具材としてとても相性のいい食材。この商品もツナクリームチーズにいぶりがっこが入ることで複雑で深みのあるうまさを醸し出している。ただ、この値段ならもう少し大きくしてほしいところだ。【おいしさ＝９点、満足度＝８点】
【「クッキーシュー ティラミス」（税込み２２０円）】
苦味の効いたコーヒークリームと甘いマスカルポーネクリーム、ザクッとしたクッキー生地が目立つおいしいコーヒーシュークリームだ。全体的には甘味控えめで、クッキー生地のザクザク感とコーヒーの香ばしさがマスカルポーネクリームでうまくまとめられている。マスカルポーネクリームの重厚な旨みとクリーミーさがとてもいいが、欲を言えばマスカルポーネクリームをシューの中にもっとパンパンに入れてほしかったところだ。
ちなみにネーミングの「ティラミス」はイメージなのだろうが、マルサラ酒の香りがないのでそうでもない印象だった。【おいしさ＝７点、満足度＝６点】
【セブン‐イレブン】
【「まるっとプリンシュー」（税込み３０２・４０円）】
シュー生地にカスタードクリームが入っていて、その上にプリンが乗っている。プリンの上にはキャラメル層があって、さらにコーヒークリームを絞ったうえでシュー生地でふたをしており、なかなか凝った作りだ。
味はキャラメルの苦味が効いて懐かしいプリンの味がする上に、香ばしいシュー生地とカスタードの濃厚さ、そしてコーヒークリームが相まって複雑でおいしい。個人的にはもっとキャラメルが欲しいのと、少し小さいことが残念だが、ネーミング的にもプリンでシュークリームなんて最高だね！【おいしさ＝８点、満足度＝６点】
【「カルボ飯」（税込み５９４円）】
名前がキャッチーということで選んでみた。パッケージからお月見を意識しているのが伝わってくるが、中身はベーコンの燻製香がしっかりついたクリームソースに目玉焼きが乗ったバターライス。黒こしょうがしっかり効いているので、いいアクセントになっている。塩分はそれほど濃くなく、ベーコンの燻製香が行き渡り全部食べてもくどすぎない味だ。
驚いたのは見た目以上にカルボナーラで、よくあるクリームシチュー的な感じものではなく、ちゃんとカルボナーラの味になっていることだ。見た目でこりゃ重そうだと思ったが、そこまで重くもなく意外なおいしさがある。個人的にはゆで野菜をトッピングして食べたい！【おいしさ＝８点、満足度＝７点】
【ローソン】
【「フルーツサンド フルーツミックス マスカット」（税込み４０８円）】
最近、ローソンはシャインマスカット推しをしているのだが、こちらはシャインマスカットとパインと白桃のクリームサンドだ。実は見えないところにみかんも入っているのがうれしい。フルーツはどれも大きめで食べ応えがあり、クリームはただの生クリームではなくヨーグルト入りでコクがあるものになっており、甘いだけではないしっかりした味がある。
見た目の派手なフルーツサンドはこのコンビニの人気商品になっているが、この商品は生クリームにヨーグルトを加えたことで一段上の仕上がりとなっている。ただ、シャインマスカットを白桃のシロップ煮の横に置くとシャインマスカットの甘さや香りを堪能できないのが残念…。【おいしさ＝７点、満足度＝７点】
【「森半監修 抹茶ショコラまん」（税込み１９０円）】
中華まんなのに、濃厚ほろ苦抹茶クリームともっちり生地が和菓子っぽい雰囲気を醸し出している一品。生地は緑色だけれど抹茶味ではないが、中のクリームはホワイトチョコレートと合わさって練乳抹茶という感じで濃厚だ。抹茶でチョコレートで中華まんと、いろいろな要素が混じっているだけに飲み物をどうするか迷うところだが、個人的にはお茶と合わせて抹茶の香りを楽しむのがいいかもしれない。
甘い中華まんを食べたいが、あんまんの胡麻味がイマイチ合わない人には甘味中華まんの新ジャンルとしておススメ。【おいしさ＝６点、満足度＝６点】