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【Mリーグ】2024―25シーズン16日開幕 浅井堂岐「逆襲のヘラクレス」はMVP目指す!

東スポWEB 2024年9月15日 10時27分

来週16日に開幕する「Mリーグ」2024―25シーズン。先週に続き、新加入選手のインタビューをお届けする。セガサミーフェニックスに入団した浅井堂岐は営業マンだった25歳の頃、麻雀プロ活動を始めるにあたって、時間の融通が利く仕事を探し、経験ゼロからシステムエンジニア(SE)に転身。プロ入り12年目となる22年、日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル「雀王」を獲得した。雀風や目標、対戦してみたい相手は?

――ドラフト指名された時の心境は?

浅井 近藤誠一監督が所属する最高位戦日本プロ麻雀協会のプロが選ばれると思っていたので、日本プロ麻雀協会所属の自分が選ばれるとはみじんも思っていませんでした。0%ではなかったかもしれませんが、あっても数%程度と思っていたので正直驚きました。

――夢はMリーガーと公言していた

浅井 6年間いたA2リーグからA1リーグに昇級できると100%確信できた時、来年は雀王になれるかもしれない。その先にはMリーガーになれる可能性がある。そこを目標に定めて、そのためのあらゆる準備を始めたという感じです。22年、実際に雀王になってからは、後輩プロたちの目標となる存在にならなければという思いもありましたね。

――近藤監督からはどんな言葉を?

浅井 これから一緒に頑張っていこうと声をかけてもらい、人気者になってねと言われました。

――自分の麻雀の特徴をひと言で言うと?

浅井 終盤に打点を作って押し返す麻雀。具体的には相手のスピードを見て、そこに合わせてなるべく高い手を作ってぶつけていくので、追っかけリーチが多いですね。

――押し返す時に意識していることは?

浅井 高い手になる道筋は切らずに残すこと。なおかつこの人が攻めてきたときに、この牌を残しておいたら押し返せないという牌は見切ります。でもここさえ入ってくれば攻められるという部分だけは残しておく。要するに狙いを絞って攻め返すイメージです。

――ルーキーイヤーの目標

浅井 トップ率30%です。トップ取りは得意で、トップになれる可能性がある場合は、かなりむちゃしていいと思っていて、狙った結果なら、満貫や跳満を放銃しても構わないというスタンスで戦っています。トップを取れない場合は、2着か3着かはある程度どちらでもいいのですが、ラスはなるべく引かない。トップ取りを期待されてドラフト指名されたと思うので、ストロングポイントとしてそこを出せれば、MVP争いをできる位置にいるはずなので、チームも必ず勝てると思っています。

――異名「逆襲のヘラクレス」の由来は?

浅井 名付け親はイラストレーターの長岡武志さん。僕の絵を描いてくれた時、そこに「逆襲のヘラクレス」と書いてあったんです。すごくいいなと思ったので、Xでそれまでの異名とどちらがいいのかをアンケートを取ったら、統計会社から注目されるほどあり得ないぐらいの票が入り、「逆襲のヘラクレス」に決めました。逆転トップが多いイメージをひとことで表してくれたんで感謝しています。

――開幕までに準備していること

浅井 赤牌入りのMリーグルールで練習しています。試合後は牌譜検討もユーチューブ配信していきたいので、開幕までに準備します。

――対戦してみたい相手は?

浅井 まだ一度も対戦したことがない鈴木たろうさんです。プロ入り当初、同じ団体のトップリーグにいた憧れの存在であり、目標だったんですよね。

――対局前のルーティン

浅井 3人麻雀をよくやります。やっているうちに感覚が研ぎ澄まされていくんですよね。それが終わったら、普段は摂生している分、すしやステーキなど好きなものを食べるようにしています。

――趣味は筋トレだとか

浅井 筋トレするとポジティブになれると聞いたことがあり、麻雀にもいい影響があるんじゃないかと思っています。可動域も広がるので、対局で痛めがちな首、肩、腰にも痛みはまったくありません。ただ体がどんどん大きくなってしまったため、開幕に向けてパーソナルトレーナーをつけて体を絞り始めました。今は73キロほどありますが、60キロ台にはしたいですね。

――浅井選手にとって麻雀とは?

浅井 麻雀は今の僕を作り上げてくれたなくてはならないもの。プロ入りしてからは麻雀を打つためにSEの仕事も頑張ってきたので、人生の半分以上のウエートを常に占めているんですよね。

☆あさい・たかき 1985年2月24日、埼玉県生まれ。O型。明治大学経営学部卒。日本プロ麻雀協会所属。2010年、25歳でプロ入り。獲得タイトルは初代皓王位(はくおうい)、第21期雀王。セガサミーフェニックスに指名された竹内元太については「僕は高い手を作っていっぱい作るのが好き。元太は相手の手牌を読むのが好き。麻雀へのアプローチが全然違うんですごく勉強になります」。

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