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「大谷翔平に国民栄誉賞を」議論が自民総裁選で再浮上 新総裁・新総理が打診する可能性十分

東スポWEB 2024年9月15日 11時7分

ドジャース・大谷翔平投手(30)は14日(日本時間15日)、敵地でのブレーブス戦に「1番・DH」で出場。前人未到の「50本塁打―50盗塁」に向け、全力疾走した。自己最多を更新する47本塁打、48盗塁を記録し、日本中に夢と元気を届け続けるスーパースター。再び国民栄誉賞を巡る議論が巻き起こりそうだ。

MLB7年目を迎えた大谷が過去の自分をも乗り越え続けている。11日(同12日)のカブス戦では47号を放ち、エンゼルス時代の2021年にマークした自身の最多本塁打記録を塗り替えた。メジャー通算218発はもちろん日本選手の新記録で、アジア出身選手で最多の秋信守(韓国)に並ぶ。47発、104打点はいずれもキャリアハイでナ・リーグで堂々の2冠だ。

大谷本人は47号に到達した際に「(チームが)初回に失点して、1点でも返していい流れをつくれたのかなと思うので良かったのかなと思います」と個人の記録に関心を示さなかったが、周囲の期待は高まるばかりとなっている。

4年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すチームは同リーグ西地区の首位を走る。投打で故障者が続出する中、チームがこれだけの戦いを演じられるのも、大谷の打力と走力による貢献が大きいことは言うまでもない。

そのため、米国内では連日“MVP論争”が繰り広げられているが、日本では別の議論が再燃しそうな気配も漂っている。毎日のように海の向こうから届けられる大谷の快進撃を目にする球界関係者などからは、こんな声も上がる。

「大谷の活躍ぶりには『すごい』という言葉以外に見つからないけど、これだけ毎日のように明るい話題を日本国民に届けられるのは彼しかいない。とっくに野球の枠を超え、野球ファンだけでなく一般の人にも元気を届けてくれている。日本出身選手としての功績も含め、また国民栄誉賞をという話も出てくるのではないか」

同賞は1977年に創設され、スポーツや芸術などの分野で優れた功績を残した人物に贈られる。日本の野球界では2013年に「ミスター・プロ野球」こと長嶋茂雄氏(88)、ヤンキースや巨人で活躍した松井秀喜氏(50)らが受賞している。

12日には自民党総裁選が告示された。次期総裁、つまり誰が首相になるかは27日の投開票を待つばかりだが、次の内閣の意向によっては大谷が打診を受ける可能性は十分あるだろう。

もっとも、大谷は投打二刀流で目覚ましい活躍を見せ、MLBのMVPに満票で選出された21年に岸田内閣から国民栄誉賞を打診されて「まだ早い」と辞退している。他にもイチロー氏(50=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が01年と04年にそれぞれ小泉内閣、19年に安倍内閣から計3度打診され、全て固辞したケースもある。それだけに「大谷はまだまだ現役バリバリの選手。個人の栄誉よりもチームの勝利を願っている。打診されてもまた辞退するのでは?」(別の関係者)とみているが…。

どちらにせよ、大谷が「日本の宝」であることは間違いない。これまで誰も踏み入れることができなかった未知の領域をどこまで開拓していくのか。残り少なくなった今後のシーズンから目が離せない。

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