幕内復帰へ一直線だ。大相撲秋場所８日目（１５日、東京・両国国技館）、十両尊富士（２５＝伊勢ヶ浜）が十両朝紅龍（２５＝高砂）を一方的に押し出して、無傷の８連勝。十両で唯一の中日給金を決めた取組後は「中日に勝ち越せるようにと思っていたので、よかった。相手の相撲より、自分の相撲を取り切るように集中していた」とうなずいた。
春場所で１１０年ぶりの新入幕優勝を達成した一方で、終盤に右足首を負傷。夏場所を全休し、十両へ転落した。名古屋場所は途中出場で２勝を挙げて関取の地位を死守。今場所は３場所ぶりに初日から出場し、快進撃を続けている。
このまま白星を積み重ねて大勝ちすれば、幕内復帰も視界に入ってくる。「そう思っていますし、とにかくこの場所をしっかりやっていきたい。ケガをしないこと。よく寝て、よく食べて行動すればいい。しっかり一日一番、準備していきたい」と気持ちを引き締めた。