女子プロレス「マリーゴールド」のユナイテッド・ナショナル(UN)王者・青野未来(34)が、ワールド王者のSareee(28)に対し、静かに怒りを示した。
シングルリーグ戦「ドリーム・スターGP」スターリーグでは開幕2連勝と好調なスタートを切ったが、3戦目で〝大怪獣〟ボジラに自身の得意技であるスタイルズ・クラッシュを決められ、土をつけられた。
「ボジラにはかなり屈辱的な負け方をしたので、リーグ戦の難しさを痛感しました。もう1個ギアを上げないとダメだなって思ってます。もちろん優勝しか見てません」
16日の東京・後楽園ホール大会ではSareeeとの王者対決が待ち受ける。しかも、無傷の2連勝を飾ったSareeeは「チャンピオン同士とか言ってますけど、一緒にすんじゃねえよっていう話ですよね」と、UN王者を見下すような発言を放ってきた。
これに対して青野は「私も一緒だと思ってないですよ。きっとSareee選手にとって、マリーゴールドのベルトってただの強さの象徴だろうし、たくさんあるベルトの一つで団体を思う気持ちは別にないじゃないですか。そういう意味で私とは違うので」と冷静に反論した。
ただし団体は7月から所属外の選手に最高峰王座を巻かれ「マリゴのエース」と宣言されている現状がある。外敵王者をこれ以上好き勝手させるわけにはいかない。
「誰も勝てていないから偉そうにさせてしまっているのは事実…。でも、ただ強くて目立ってるだけの人がエースって言われるのはよくないと思うんです。正直悔しいですし、私がSareee選手に初黒星をつけます」と堂々と宣言した。
Sareeeを破ればワールド王座への挑戦も浮上する。「団体最高峰王座は、もっとマリーゴールドのことを思う人が巻くべきだと思う。Sareee選手に勝ってワールド王座へ挑戦する権利も一緒にもらおうかなと。ツインスターのベルトと3冠目指してるので」。静かに闘志を燃やす青野が団体の頂点を狙う。