パリ五輪でバレーボール男子日本代表を率いて現在は韓国１部現代キャピタルを指揮する名将フィリップ・ブラン監督が、韓国バレーボール界の〝特殊性〟を指摘した。
日本はメダル獲得を狙ったパリ五輪で準々決勝イタリア戦に敗れて８強敗退に終わり、大会後にブラン監督は韓国のクラブチームである現代キャピタルの指揮官に就任した。現在は開幕に向けてチームの指導にあたっている。
韓国メディア「ＭＫスポーツ」でブラン監督はチームの現状について説明。「まずは現代キャピタルというチームがどんなチームなのか把握し、選手たちのコンディションに多くの気を使っている」と語った。
現代キャピタルは５月に行われた外国人選手ドラフトで、キューバ出身の〝モンスター〟レオを獲得。チョン・グァンイン、ホスボンとともに〝最強トリオ〟の結成で優勝候補となっている。
そうした中で、ブラン監督は「韓国は他とは異なる」と韓国特有の指導の難しさを指摘。「外国人を良く選び、新人選手を良く選ばなければならない。長い時間を経てチームを作り、選手たちを成長させなければならない。若い選手には時間が必要だ。その時間を通じて選手の能力値、強い心を成長させることができる」と熱弁した。
続けて「多くの困難があるだろう。それでも、選手たちが心を合わせて勝っていけばいい。私たちの選手とコーチングスタッフは、すべての選手とコーチングスタッフがそばで助けているということを感じられるように最善を尽くす」と日本代表でも重視したコミュニケーション術でチームを強化する覚悟だ。
韓国でも〝ブランマジック〟がサク裂するのか楽しみだ。