日本ハムは16日の楽天戦(楽天モバイル)に5―6で競り負け、連敗を喫した。
先発した金村は小郷と辰己にそれぞれ一発を浴びたものの、5回66球を投げ3安打2失点。レイエス、万波の一発など味方打線の援護もあり勝ち投手の権利を持ってマウンドを救援陣に託した。
だが、3―2と1点リードの7回から登板した3番手・池田が乱調。2安打と四球で無死満塁の窮地を背負って降板すると、続く4番手・柳川も渡辺、村林に連打を浴び一挙4点を奪われ逆転を許した。
打線は3点リードされた9回に相手守護神・則本を攻め3安打と四球などで1点差まで詰め寄ったが反撃はここまで。最後はあと一歩、及ばなかった。
試合後の新庄剛志監督(52)は惜敗にもかかわらず気持ちは前向き。「まあ、負けたけどベンチはもうどんちゃん騒ぎでしたから。(7回に)逆転されても『まだまだ、これから全然行ける』って感じで。すごいっすよ。最終回もあそこ(1点差)までいって。いい試合でしたよ」と笑みを浮かべながら最後まで粘りを見せたナインをたたえた。
ただ、相手に逆転を許した救援陣にはやや不安のようで「柳川君はちょっと球の質が抑えをやっていた時と違うんで。もう1回、ファームで前の柳川君のボールに戻してきてもらって」と二軍降格を明言。池田に関しても「ヒジとか肩とかが不安じゃなければいいんですけど。まあでも、誰を投げさせてもいいピッチャーがウチにはいる。(各投手を)休ませながらやっていける投手陣になっているので」と今後は適度な休養を取りながら登板させていくことを示唆した。
この日の敗戦でチームは連敗。それでも、ここ数試合見せている試合終盤の驚異的な粘りには指揮官も手応えを感じている。そんな思いもあるためか「試合後半の7、8、9回は本当にウチは粘るので。そういう雰囲気になっているから。まだまだこれから。ヒリヒリゲーム、好きなんで。競って競って、そこから6段階ぐらいレベルが上がるから。楽しみにしておいて」とニヤリ。
最後は自軍への自信をのぞかせながら次戦以降の戦いに意欲を燃やしていた。