１つのミスが明暗を分けた。１６日のソフトバンク戦（京セラドーム）は先発の曽谷が７回を５安打１失点の好投を見せたが、またも打線が不発に終わり、０―１と連日の零封負け。曽谷に黒星がついてしまった。
石川と両者一歩も譲らない投手戦はスコアレスで終盤に突入。７回、バント処理を一塁に悪送球して一死二、三塁とチャンスを広げ、石塚に左犠飛を許して失点してしまった。１１敗目を喫した曽谷は「何とか試合を作れたことはよかったと思いますが、自分のミスから失点してしまったことを反省しなければいけないです」と肩を落としたが、誰もミスを責められない。前日（１５日）に８回４安打無失点ながら白星がつかなかった宮城と同じく、援護がない中での好投だった。
打線は石川の前に凡打の山を築き、散発５安打。ハッパをかけても奮起が見られず、中嶋監督は「それぞれ反省して対策はしている。頑張っているけど、結果を残すしかない。自分たちで追求しないと…。昨年とは逆に追いかける立場でやっていかないといけない。もっと突き詰めていかないといけない」と厳しい口調で話した。観客動員数は２００万人を突破したが、ソフトバンクに４連敗、本拠地で６連敗を喫して借金１２。残り１２試合で意地を見せられるか。