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【巨人】杉内コーチが明かす阿部監督の〝漢気采配〟 赤星のピンチも「替える気なかったから」

東スポWEB 2024年9月16日 19時23分

〝漢気采配〟が光った。巨人の杉内俊哉投手チーフコーチ(43)が7―1で快勝した16日の中日戦(東京ドーム)後、阿部慎之助監督(45)が舞台裏で見せていた熱い思いを明かした。

この日の先発は今季0勝7敗と未勝利が続いていた赤星。初回から全力投球で3回まで完全投球と最高の立ち上がりを見せると、4回も先頭・岡林に長打を許し二死三塁のピンチを招いたがここもしっかり切り抜けて危機を脱出。6回こそ板山にソロを被弾してこの日初失点を喫したものの、右腕の力投に応えようと打線も計7得点と奮起し大差で試合を決めた。

杉内コーチは赤星の今季初勝利に開口一番「優志、よかったねぇ、ほんと…。こっちもうれしかったわ」と喜びを爆発。「ああいうね、初回からぶっ飛ばしていって、5、6回にスピードが落ちても、スタミナ切れでも、あれでいいと思うので。特にこの時期の大事なシーズン、優勝争いしている中で。良かったなぁ」と右腕の力投を労った。

今季初勝利を願っていたのは杉内コーチだけではない。

「今日監督が『アイツ(赤星)に何とか1勝させてやりたい』って言ってたんですよね。監督も『今日勝ってほしい』っていう気持ちが強かったと思うんでね。それを(赤星)優志に言ったらすごいうれしそうだったのでね。それで意気に感じて投げたんじゃないですか」(杉内コーチ)

右腕に白星を付けたい気持ちは募る一方で、優勝に向けて1試合も落とせない試合が続く阿部巨人。この日の試合でも、4回の先頭・岡林に長打を許した際には万全を期すためブルペンでバックアップメンバーを準備していたが、同コーチは「監督は替える気なかったから。『何とか乗り切ってこい』ってことでしょうね」と指揮官も熱い思いを胸に秘めてマウンドを注視していたことを明かした。

それぞれの思いが実ったこの日の好投。優勝に向けてひた走るチームへのさらなる追い風となるか。

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