「9度目の正直」でようやく勝ちが付いた。巨人・赤星優志投手(25)が16日に行われた中日戦(東京ドーム)に先発し、6回76球を投げて3安打1失点と好投。チームは7―1と快勝し、カード勝ち越しを決めた。
序盤から全力投球で臨んだ。初回から3回まで完全投球と文句なしの立ち上がりを見せる。2点リードの4回には先頭打者の岡林に二塁打、一死二塁から川越のニゴロの間に三塁まで進めてピンチを招くも、続く石川を右飛で打ち取って無失点に抑えた。
6回こそ先頭打者の板山に投じた初球、ど真ん中のフォークを強振され打球を右翼スタンド中段に運ばれたものの、許した失点はこの1点のみ。右腕の力投に応えようと打線も奮起し、初回に主砲・岡本和が放った2戦連発となる先制&決勝の24号2ランを号砲に、10安打7得点と破壊力を見せつけた。
赤星は今季9度目の先発にして手にした今季初勝利に「うれしいです」と心境を明かしながら「長いイニングを投げることよりも、ゼロで抑えることを目標とした。それで3、4回でバテて代わってもいいかなっていうぐらいの気持ちで投げました」と力投の裏に込められた思いを明かした。
チームは連勝で70勝リーグ一番乗り。18日のDeNA戦(東京ドーム)で引き分け以上となればいよいよ優勝マジックも点灯する。このまま一気に決めたい。