今夏のパリ五輪で日本代表のエースとして活躍した渡辺雄太(29=千葉J)が、韓国バスケットボール界に対する〝本音〟を語った。
Bリーグ1部(B1)千葉Jは16日に行われたプレシーズンマッチの韓国1部ソウルSKナイツ戦(ららアリ)で95―82と快勝して〝今季初白星〟を飾った。
中でも強烈な存在感を放ったのが、米プロバスケットボールNBA帰りで今夏加入した渡辺。スタメン出場すると、第2クオーターには自らを起点に何度も〝超速カウンター〟を繰り出し、大観衆を沸かせる。パリ五輪前に左ふくらはぎ肉離れを負った影響もあって、前半のみの出場だったが、8得点1アシスト4リバウンドと攻守にわたって躍動した。
NBAで活躍した渡辺は韓国でも注目度が高く、相手のチョン・ヒチョル監督も試合後に言及。「スキル、スピード、特に判断がとても素晴らしく、無駄な動き、プレーがない。やはりNBAを経験した選手としてすばらしい」と絶賛した。
日本と韓国はバスケ界でも宿敵としてしのぎを削ってきたが、代表チームの現在の世界ランキングは21位の日本に対して韓国は53位と低迷。そんなアジアのライバルを渡辺はどう見ているのか。
「韓国の選手って、昔からシュートがすごく上手というイメージがあって、日本も韓国のシュート力はいろいろと学ばなきゃいけない部分がある」と高く評価。さらに「僕がマッチアップした8番の選手(アン・ヨンジュン)とか、常にフィジカルで体を当てながらディフェンスをやっていて、やりにくかった。そういう韓国の〝戦うメンタリティー〟は、いつも試合をやる時に感銘を受ける」と韓国チームを参考にすべき部分を強調した。
バスケ界でも日韓戦はまだまだ成長の場と言えそうだ。