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トランプ前大統領 65日で2度目の暗殺未遂…逮捕された58歳容疑者が見せていた驚きの〝執念〟

東スポWEB 2024年9月17日 6時9分

トランプ前大統領(78)が15日、またもや暗殺未遂に遭った。米フロリダ州の自身のゴルフコースでプレー中にAK―47アサルトライフルを所持した男に狙われていたのだ。トランプ氏は無事だったが、連邦捜査局(FBI)は暗殺未遂事件として捜査し、動機を調べている。

トランプ氏はこの日、自身のゴルフコース「トランプ・インターナショナル・ゴルフ・クラブ・ウエストパームビーチ」でプレーをしていた。約400メートル離れた場所で、フェンス越しにライフル銃を構えていたライアン・ウェズリー・ラウス容疑者(58)を大統領警護隊(シークレットサービス)が発見し、発砲。同容疑者は車で逃走したが、その後、捜査当局に拘束された。

当局によると、容疑者はフェンスに小型アクションカメラ「ゴープロ」を取り付け、元大統領の殺害となるであろう出来事を「撮影するつもりだった」という。

トランプ氏は7月13日にペンシルベニア州で演説中に銃撃され、右耳を負傷するという暗殺未遂事件があったばかり。事件後、すぐに声明を出し「私は無事で元気だ。何も私を止めることはできない。決して屈しない」と述べた。

ラウス容疑者は2002年に立てこもり事件を起こし、全自動機関銃などの大量破壊兵器を所持していた罪で有罪となり、長く服役した過去がある。他にも単純麻薬所持、無免許運転、車検切れ、無保険運転などの逮捕歴がある。

また近年、X(旧ツイッター)で多数の政治的発言をしていたことが分かっている。民主党の候補者や活動にのみ計140ドル以上の寄付を行っていた。

米事情通は「65日で2回も暗殺未遂に遭うのは異常事態です。ラウス容疑者のSNSでの発言は現在削除されていますが、トランプ批判などがバイデン大統領やカマラ・ハリス副大統領の発言をなぞっているかのようで、保守系団体や保守系メディアは『バイデン氏たちがトランプ氏を激しく批判したことは、扇動行為だったのではないか』という非難の声が出ています」と語る。

ラウス容疑者は、まだ再選を目指していたバイデン氏に対し、4月22日のXへの投稿で「アメリカを民主的で自由な国に保つこと」をキャンペーンのテーマにするよう訴えた。同容疑者はトランプ氏を激しく非難し「民主主義は投票にかけられており、われわれは負けることはできない」と書いたが、これはバイデン氏やハリス氏がよく使うスローガンと似ている。

米紙ニューヨーク・ポストによると、他にもハリス氏らが使うフレーズに似た文章を投稿しているという。

容疑者は2017年から現在までハワイ在住だという。トランプ氏を狙撃するため、約7000キロも移動したというのは恐ろしい執念だ。

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